くらしと経済 〜2012年放送

9月7日(金)日本で「シェール」資源発見!エネルギー自給は可能?

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
皆さんは「シェール資源」をご存知でしょうか?今回は、「シェール資源」について、詳しいお話を野村證券那覇支店支店長の田辺稔さんに伺います。
よろしくお願いします。

(田辺)よろしくお願いします。

(金城)
田辺さん、シェール資源とは具体的にどんな資源なんでしょうか?

(田辺)
シェールとは地下100〜2600mにある泥岩の一種で、固いんですが薄い板状に剥がれる性質があります。ミクロ単位の割れ目に資源が閉じ込められているので採掘が難しく、コストもかかるため、なかなか開発されなかったんです。
成分が原油の場合はシェールオイル、天然ガスの場合はシェールガスと呼ばれています。

(金城)
そのシェール資源が日本でも見つかっているんですね?

(田辺)
はい。日本の主な油田やガス田は、ごらんのとおりなんですが、秋田県の鮎川で、大手企業が地下の岩盤層にシェールオイルがあることを確認しました。ここだけで500万バレル、周囲を合わせると最大1億バレルの採掘が期待できるそうです。とはいえ1億バレルは国内の年間消費量の1割弱。石油を自給できるとまでは言えないのが現状です。

(金城)
なるほど。世界の資源量はどうなんでしょうか?

(田辺)
この資源は世界中に豊富にあって特に中国やアメリカなどで多いです。
世界中のシェール資源を回収できたとすると、全世界のガス需要のおよそ60年分、活用年数を含めると250年以上賄えるそうです。
ちなみにアメリカでは開発が盛んに行われています。

(金城)
日本での埋蔵量に比べると、中国やアメリカではかなり多いんですね。

(田辺)
はい。アメリカでは石炭が発電の主役でしたが今後、シェールガスが大量に生産されると2035年には石炭が39%、ガスが27%になるとされています。ガスによる火力発電は原子力や太陽光発電よりはるかに低コストで済むので、今後20年間でアメリカの発電所の3分の2がシェールガスを利用したものになるという説もあるんです。

(金城)
もしかしたら、原油を巡る世界情勢や産業構造も変わるかもしれませんね。

(田辺)
そうですね。実際、製造業の生産空洞化が進んでいたアメリカでは、シェールガスの利用で大手企業が国内に工場を作る動きも出ています。アメリカではこの数年の動きを「シェールガス革命」と呼び、さらにこのような社会変化を想定しています。

(金城)
アメリカの事例を聞くとシェール資源に可能性を感じますが、一方で日本はどう対応するのでしょうか?

(田辺)
日本の大手商社はアメリカの石油会社からシェールガス田の開発権益を獲得しているほか、ポーランドやカナダでもガス田の開発事業に乗り出します。
日本は世界最大の液化天然ガス輸入国です。
今後もエネルギー資源の開発に力を入れる必要がありますね。

(金城)
原発の問題もありますし、国内のエネルギー資源は大きな課題です。
さて、ここで野村證券那覇支店からセミナーのお知らせです。

ありがとうございました。

2012年 記事一覧へ戻る