くらしと経済 〜2012年放送

10月5日(金)家庭に常備する時代が来る?拡大する「蓄電池」需要

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
太陽光発電など、「電力の自給」に関心が高まる中、家庭で作った電気をためておく家庭用蓄電池が注目されています。
お話を野村證券那覇支店支店長の田辺稔さんに伺います。
よろしくお願いします。

(田辺)よろしくお願いします。

(金城)
震災以降、電気の自給について関心が高まり、住まいのあり方も変わってきているようですね。

(田辺)
はい。そこで今、関心が集まっているのが『スマートハウス』です。
これは、太陽光発電などで作られた電気を「家庭用エネルギー管理システム」と呼ばれるIT技術で管理しながら効率よく利用し、快適で環境に優しい暮らしを実現する住まいのことです。

(金城)
「家庭用エネルギー管理システム」とは具体的にどのようなシステムなんですか?

(田辺)
屋根の太陽光パネルなどでできた電気や熱エネルギーを管理して、
余った分を電池に蓄えたり、お湯をためたりする他、室内の状態に合せて
温度や明るさを調整するなど、家庭のエネルギーを総合的に制御します。

(金城)
蓄電池についても教えてください。

(田辺)
蓄電池は、充電しながら電気を蓄え、繰り返し使用できる電池です。
外壁などに設置される大型のものから部屋の中における小型のものまで様々な種類があります。
こちらに「大規模システム」とありますが、それ以外の蓄電池は「リチウムイオン電池」という種類を使用します。それですと災害などで停電しても1〜2日は電気を自給できるそうです。

(金城)
リチウムイオン電池は、携帯電話やスマートフォンなどにも使用されていますよね。

(田辺)
おっしゃる通りです。
そもそもリチウムイオン電池は日本発の技術で、電気自動車や、モーターの付いた「電動アシスト自転車」にも使われています。
しかも、電気自動車はそれ自体が家庭用蓄電池ということができ、ためた電力を家庭で使うこともできます。その意味では、スマートハウスの重要な要素でもあるんです。

(金城)
住宅、自動車メーカーは、電池メーカーと密接な関係ということでしょうか。

(田辺)
そうです。ある電気自動車メーカーでは将来、寿命が来て取り替え時期に入る電気自動車のリチウムイオン電池を、住宅や企業向けの蓄電システム用として再利用する取り組みも開始しています。

(金城)
なるほど。蓄電池は、ますます普及していきそうですね。

(田辺)
そうですね。太陽光発電システムや家庭用エネルギー管理システムとともに、蓄電池を導入する法人や個人に助成金が出る制度も始まっているので普及に弾みがかかるでしょう。
実際、住宅に組み込まれるタイプの家庭用蓄電池の市場規模は、2020年度には450億円。今後きわめて大きくなると予測されています。

(金城)
そうですか。今のお話の、個人の助成金制度について詳しく教えてください。

(田辺)
蓄電池では、個人の場合100万円を上限に、機器の3分の1が補助され、法人の場合は1億円を上限に機器代や付帯設備費、工事費を合計した3分の1が補助されます。

(金城)
今は電気がないと生活できないですし国の後押しを受けて、将来は一家に一台の蓄電池という時代になるかもしれませんね。

本日は、拡大する「蓄電池」についてお話をうかがいました。
ありがとうございました。

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