くらしと経済 〜2012年放送

11月2日(金)価格競争から接客競争へ?変わる大手家電量飯店

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
家電エコポイントの終了や薄型テレビの普及を受けて、家電量販店は大きな転換期を迎えています。
今回は、家電量販店の現状や直面する課題について、お話を野村證券那覇支店支店長の田辺稔さんに伺います。よろしくお願いします。

(田辺)よろしくお願いします。

(金城)
最近、東京に家電量販店と人気カジュアルファッションブランドの共同店舗がオープンして話題になりましたが、このユニークな試みが生まれた背景には何があるのでしょうか。

(田辺)
この家電量販店の売上高は、もともと業界4位でしたが、今年5月、別の家電量販店を買収し、業界2位に踊り出ました。
しかし、首位の家電量販店も郊外だけでなく都内にも大型店舗を展開するなど、家電量販店の出店競争は熾烈を極めています。そのため、人気衣料のブランドの力を借りて、とにかくお客を集めたいということが背景にあるんです。

(金城)
なるほど。今、買収のお話もでてきましたが、企業を大きくするためには、買収が最良の方法なのでしょうか。

(田辺)
この2社が取り組んでも売上高はおよそ1兆円規模で首位の家電量販店の半分程度にとどまります。
しかし、合併や買収は、既存の事業を強化したり新しい事業に乗り出しする場合に効果的な手段の1つになります。また、売上規模が大きいほど、メーカーから大量の商品を購入でき、値引き交渉も強くなり、他社より安く仕入れることができるようになります。

(金城)
なるほど。これは果てのない競争ですね。

(田辺)
今後を視野にした新しい取り組みとして、首位の家電量販店では、住宅設備機器の製造販売などを手掛ける企業を買収しています。

(金城)
「住宅」と「家電」というと…
もしかして、先月お話していただいた「スマートハウス」のことですか?

(田辺)
さすが、金城さん!
この首位の家電量販店では、「発電や蓄電システム」と「家電」をIT技術で結び、電気の使用状況をコントロールする「スマートハウス」を集積した「スマートタウン」事業に乗り出すことを決めており、今後3年間で5,000戸分譲することにより1,500億円の売上を目指しています。

(金城)
なるほど。「住宅」と「電気」というのは、切っても切れない関係にあるんですね。

(田辺)
しかもこれは、家電量販店の課題とも言えるんです。今のところ薄型テレビなどこれまでの主力に代わる商材が見あたらないので、先ほどお話しした衣料ブランドもそうですが、住宅設備も含めて家電にこだわらない品揃えは不可欠になるでしょう。

(金城)
他にも、家電量販店が今後直面する課題はありますか。

(田辺)
「顧客との関係」と「インターンネット通販」の課題があります。
地方によっては、価格などより使い勝手などについて訪ねる顧客が多く、そうした店舗では安売りより接客やアフターサービスが重要になってきます。
また、消費者はネットで価格を調べて、通販業者と実店舗でどこが安いかを調べているでしょうし、店舗がない地域では、圧倒的にネット通販が有利になります。

(金城)
ネット通販は、家電量販店にとっては脅威ですね。

(田辺)
今後は、来店して楽しいとか、わくわくするとか、ネット上の店舗にない実店舗ならではの店づくりが大切になってくるでしょう。ともかく、家電量販店のビジネスそのものが大きく変わろうとしているのが現状と言えます。

(金城)
ではここで野村證券那覇支店からセミナーのお知らせです。

(田辺)

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