くらしと経済 〜2013年放送

9月20日(金)国をあげて進められる「都市インフラ」まるごと輸出

(金城)
こんにちは、金城わか菜です。
発展途上の国に向けて、インフラ設備を輸出しようという動きが加速しています。
今回は、都市インフラ輸出の動向についてお話を、野村證券那覇支店 
支店長の田辺稔さんに伺います。

(田辺)
よろしくお願いします。

(金城)
田辺さん、長く続いた円高から円安傾向に変わり、自動車などの産業も元気を取り戻し、景気回復に繋がると言われていますね。

(田辺)
そうですね。
株価も上がり、徐々にではありますが、景気も回復に向かっているようです。

(金城)
非常に良い傾向ですが、日本の輸出状況はどうなっているのでしょうか。

(田辺)
2012年の輸出総額は63兆7435億円で、輸出品目のトップは、自動車で14.5%となっています。

(金城)
この表を見ると、鉄鋼が2位に上がってきていますね。
その理由はなんですか。




(田辺)
鉄鋼は、主に韓国や中国、タイに輸出されてまして、これらの国は、建物を多く作るために、鉄鋼を必要としているというわけです。
日本はこれまで、自動車や半導体といった単一品目を輸出してきたのですが、
最近は、都市インフラを丸ごと輸出しようという動きになっています。

(金城)
インフラというのは、社会や産業の基盤の事ですよね。
それを丸ごと輸出というのはどういうことでしょうか。

(田辺)
例えば鉄道なら、車両だけでなく時間通りに運行できるシステムも含めて。
水道ならポンプだけでなく、水道料金を徴収できるシステムも含めて、パッケージで輸出しようということです。

(金城)
なるほど。
物そのものだけではなく、ノウハウも含めて買って頂こうというわけですね。

(田辺)
その通りです。
政府はインフラ輸出に力を入れており、環境技術も含めて、インフラをパッケージでアジアに展開することを決定しています。
ある銀行では、2010年からの10年間で、アジアで約700兆円の需要があると見ていますから、日本の経済再生の大きなチャンスと言えそうです。

(金城)
とても素晴らしい考えですね。

(田辺)
そうですね。
また、都市インフラの輸出はアジアだけではないのです。

(金城)
それはどういうことですか。
(田辺)
ロシアでは、急激に高度成長し、都市化した結果、駐車場不足や交通渋滞、
大気汚染などの問題が深刻化しています。
これが、高度成長で、公害を乗り切った日本の技術や経験を活かせると考え、ロシアに対し、都市インフラの輸出を提案しています。

(金城)
ところで、こうした都市インフラの輸出は企業が主体なのですか。

(田辺)
たしかに企業主体ではあるのですが、地方自治体も乗り出しています。
横浜市は、フィリピン中部の都市整備を総合的に支援することで、フィリピン政府と合意しているようです。

(金城)
なるほど。
日本の企業や地方自治体が、振興国のインフラ需要に応え、お互いにメリットのある展開になることを期待したいですね。
ここで、野村證券からセミナーのお知らせです。

(田辺)

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