くらしと経済 〜2013年放送

9月27日(金) 暮らしや産業に活かされる「菌」のエネルギー

(金城)
こんにちは、金城わか菜です。
食品の加工や、健康の維持など、様々な形で活用されてきた「菌」の力。
今回は菌の持つ大きな可能性について
野村證券那覇支店 支店長の田辺稔さんに伺います。
よろしくお願いします。

(田辺)
よろしくお願いします。

(金城)
菌といえば「乳酸菌」や「納豆菌」が体に良いと注目されていますよね。

(田辺)
そうですね。
実は今、「婚活」や「就活」のような様々な「活」の中に、
「菌活」というのもあるんです。

(金城)
「菌活」ですか?
それはどういった事をするのですか?

(田辺)
「乳酸菌」や「納豆菌」など、体に良いとされる菌が含まれる食品を積極的に取り入れる習慣を指すようです。
今年4月、20〜40歳代の女性を対象に行われた調査によると、ヨーグルトやキノコ、納豆など菌を含む食品を摂取する頻度は「1日1食以上」が実に82%を占めることがわかりました。

(金城)
女性の間では、「菌活」が既にひろがっていると言えそうですね。
ところで「乳酸菌」とはよく聞く言葉ですがどのような働きをするのですか。

(田辺)
「乳酸菌」はいわゆる「善玉菌」の一種で、整腸作用をはじめ様々な健康に役立つ働きをする菌です。
逆に健康に害をもたらす菌を「悪玉菌」といいます。
人間の腸内ではこの二種類の菌がせめぎあっており、健康のためには、善玉菌が多い方が良いのです。

(金城)
なるほど。
「菌活」をすることで善玉菌を、悪玉菌より増やすことにつながるのですね。

(田辺)
おっしゃるとおりです。
悪玉菌は完全になくなることはないので、「菌活」によって善玉菌優性の状態を維持することが大切なのです。

(金城)
なるほど。
私も健康のために「菌活」を試していきたいです。

(田辺)
また、菌の力は健康だけでなく、さまざまな分野で活用されているんですよ。

(金城)
どういった分野で活用されているのですか。





(田辺)
例えば、アメリカのある大学では、土の中にいる菌の力で電気を作ろうという研究が進められています。
有機物を分解するときに電子を放出する「発電菌」と呼ばれる種類があり、それを利用し電池をつくるという取り組みです。

(金城)
それはすごい!
どのくらいの電気を作れるのですか。

(田辺)
まだ発展段階で、テレビをつける様な電力はまかなえませんが小さな電力でまかなえるLED照明などは可能です。

(金城)
菌による発電技術も徐々に進歩しているんですね。

(田辺)
そうなんです。
実は菌で発電するという研究は日本でも進んでいるんですよ。

(金城)
それはどういった取り組みですか。

(田辺)
発電菌の性質を活かして有機物を分解させることで汚水を浄化しながら、その際に発生する電気で施設内の照明など必要な電力をまかなおうという計画です。

(金城)
それはすごいですね。
菌の力で汚水処理も発電もできれば、コストも抑えられますし、衛生環境改善と電力不足解消という一石二鳥の問題解決ができそうです。



(田辺)
そうですね。
また、発電菌は日本の水田の土壌にも多く、田んぼが発電装置となるといったようなユニークな考え方もあるんですよ。
今後の菌の力の活用法に注目していきたいですね。

(金城)
目に見えない小さな菌に大きな力が秘められていることがわかりました。
今日はどうもありがとうございました。

(田辺)
ありがとうございました。

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