くらしと経済 〜2013年放送

11月1日(金) O.A「イプシロン」が運ぶ未来「宇宙太陽光発電」

(金城)
こんにちは、金城わか菜です。
今年9月に打ち上げに成功した国産ロケット「イプシロン」。
この「イプシロン」が「宇宙太陽光発電」のカギを握っています。
今回は「宇宙太陽光発電」について
野村證券那覇支店 支店長の田辺稔さんに伺います。

(田辺)
よろしくお願いします。

(金城)
田辺さん、「イプシロン」について教えてください。

(田辺)
「イプシロン」は日本が従来打ち上げたロケットよりも、小型化し、打ち上げの簡素化と高性能化低コスト化を目指したロケットです。

(金城)
なるほど。
その「イプシロン」はどういう役目をするのですか?

(田辺)
惑星観測衛星を搭載し金星や火星などを調査する役目があります。
2017年度には「宇宙太陽光発電」の実証実験衛星が搭載され、打ち上げられる予定です。

(金城)
太陽光発電は知っているのですが、「宇宙太陽光発電」とはどういうものなのでしょうか。



(田辺)
はい。
太陽光発電は、火力や原子力に代わる、「再生可能エネルギー源」ですが、夜間や、悪天候の下では発電ができません。
宇宙空間にソーラーパネルを設置し、強烈な太陽光で安定して発電を行うという計画が「宇宙太陽光発電」です。

(金城)
なるほど。
太陽のエネルギーを安定して活用出来れば、エネルギーや資源の問題も解決できそうですし、とても良いアイディアですね。

(田辺)
おっしゃるとおりです。
実は、既に政府主導で、研究が進んでまして2030年頃の実用化、2040年頃の商用発電開始を目指しています。

(金城)
いつ頃から研究が始まったのですか?

(田辺)
日本で、研究が始まったのは、1980年代からで、1991年には、初めて
宇宙太陽光発電システム設計プロジェクトが立ち上がり、現在、日本はこの分野で、世界を大きくリードしている状況です。

(金城)
世界を大きくリードですか。それは、とても頼もしいですね。

(田辺)
はい。日本政府は2008年に、「宇宙基本法」を制定し、それに基づき「宇宙基本計画」を作りました。
その中で、推進すべき、四つの研究開発プログラムの一つとして、宇宙太陽光発電が挙げられています。


(金城)
なるほど。
宇宙太陽光発電は、国策というわけですね。
具体的に太陽光を集めるには、どのような方法があるのですか。

(田辺)
反射鏡を設け、
常に動かし太陽光を集める方法や、ソーラーパネル自体を回転させ、太陽に向ける方法などがあります。

(金城)
作られた電気は、
どのようにして地上に送るのですか。

(田辺)
「マイクロ波」か「レーザー」のいずれか、または併用して、地上に送ります。
今後「イプシロン」が運ぶ実証実験衛星では小さなソーラーパネルを持った、発電装置を使って実際に電気をマイクロ波で地上に送り、きちんと届くのかを実験します。

(金城)
なるほど。
宇宙で作った電気を、日本が初めて地上へ送ることになると思うとワクワクしますね。
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(田辺)

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