くらしと経済 〜2013年放送

11月22日(金)新しい技術、新しい考え方で進化する「都市緑化」の今

(金城)
こんにちは、金城わか菜です。
温暖化対策として取り組まれてきた「都市緑化」暑さを和らげるだけでなく、新たな街づくりのきっかけにもなっているようです。
お話を野村證券那覇支店 支店長の田辺稔さんに伺います。

(田辺)
よろしくお願いします。

(金城)
今年の夏はここ数年にも増して暑い夏でした。
日本の夏は年々暑くなっているような気がします。
    
(田辺)
気象庁によると今年は全国927の観測点のうち150地点で観測史上1位の記録を更新したそうです。
中でも高知県四万十(しまんと)市では、国内観測史上最高の41℃を記録しています

(金城)
えー!
もはや異常気象ですね。

(田辺)
そうなんです。
こういった温暖化によって、都市部では「ヒートアイランド現象」が深刻化しているんです。

(金城)
「ヒートアイランド現象」とはビルのエアコンの排熱や温められたアスファルトなどの影響で都市部だけその周辺より気温が高くなる現象ですね。

(田辺)
はい。
今年、近畿や東海ではその影響がここ5年間で最も強く、今後さらなる悪化が心配されています。

(金城)
何か解決策はないのでしょうか?

(田辺)
はい。
対策としては「屋上緑化」が挙げられます。
東京都では建物の一部を緑化することを条例で義務づけたり、助成金を設けるなど積極的に取り組んでいます。

(金城)
なるほど。
植物は温暖化に有効と言われていますからね

(田辺)
そうですね。
2011年には全国で約25・2ヘクタールの屋上緑化が 新たに行われており、これはサッカーコート約34面分に相当するそうです。

(金城)
それはすごい!
しかし、2009年以降減っていますね?

(田辺)
2008年の世界的金融危機以降、建築着工件数が減ったなどといった理由があります。
しかしその一方で、緑化の技術も向上により屋上ではなく壁を緑化する「壁面緑化」が増えてきたことも大きな要因のひとつです。
実際、壁面緑化の施工面積は2009年以降も着実に増加しています。

(金城)
たしかに!
最近ではオシャレな壁面緑化を施した建物をよく目にします。

(田辺)
このように緑化事業の進化が、緑化の普及に貢献しています。
さらに近年では、温暖化対策だけでなく、憩いの場として活用する例が増えてきているんです。

(金城)
なるほど。
緑の少ない都心部では、癒しの空間になりそうです。

(田辺)
例えばある施設では、屋上に農園をつくり、収穫した野菜でバーベキューを楽しむことができるそうです。

(金城)
それは良いアイデアですね。
集客効果も期待できて、緑化にもさらに力が入りそうです。

(田辺)
そのとおりです。
他にもユニークなのが、単に植物を植えるだけでなく、周囲の公園や川などを再現した緑化を行い、様々な生物が生きる空間をよみがえらせようとする取り組みもあるんです。

(金城)
自然との共生にも役立っているんですね。

(田辺)
おっしゃる通りです。
地域活性化や快適な街づくりにつながるような緑化事業が広がっていってほしいですね。

(金城)
そうですね。
今日はどうもありがとうございました

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