くらしと経済 〜2013年放送

12月20日(金)高齢化を支える「介護ロボット」

(金城)
こんにちは、金城わか菜です。
「超高齢社会」と呼ばれている日本。
こうしたなか、注目を集めているのが介護ロボット」です。
今回は介護ロボットの可能性について
野村證券那覇支店支店長の田辺稔さんに伺います。

(田辺)
よろしくお願いします。

(金城)
去年は日本の女性の平均寿命が2年ぶりに長寿世界一に返り咲いたことが話題になりましたね。

(田辺)
そうですね。
女性だけでなく男性の平均寿命も過去最高で世界5位に順位を上げたんですよ。

(金城)
長寿国日本として、嬉しいニュースですね。

(田辺)
はい。ただその一方で、子供の出生率が減っていて「少子高齢化」が大きな問題になっています。
昨年、内閣府が発表したデータによると日本の人口の24.1%が65歳以上という「超高齢社会」に突入しました。

(金城)
ほぼ4人に1人が65歳以上というわけですか。
(田辺)
そうなります。
このままいくと、2060年には高齢化率が39.9%にまで上昇し、約2.5人に1人が65歳以上という世界に類を見ない超高齢社会になると予測されています。

(金城)
今後、少子高齢化が進んでいくと、「介護」の面でもさまざまな問題が深刻になりそうですね。

(田辺)
すでに介護や支援を必要としている高齢者は急増しています。
内閣府の調査によると、平成22年で約491万人が日常生活で、何らかの助けを必要としている現状です。

(金城)
「介護」は誰もが直面する可能性のある、身近な問題と言えるのですね。

(田辺)
そうです。そこで現在注目されているのが「介護ロボット」です。
介護者の負担の軽減や介護に携わる人材不足の解消に役立つと言われています。

(金城)
なるほど!
介護ロボットとは実際にどういったものなのでしょう?

(田辺)
はい。介護ロボットは、使用目的により大きく3つに分けられます。
1つめは介護者の作業や動きをサポートする「介護者支援型ロボット」、
2つめは高齢者自身の動きを補助する「自立支援型ロボット」、
3つめは会話ができたり、一緒に遊ぶことでセラピー効果がある
「コミュニケーション・メンタルケア型ロボット」といったものです

(金城)
肉体面と精神面、双方の支援に役立つんですね。

(田辺)
そうなんです。
介護ロボットの魅力についての調査では、
1位の「介護者側の心身の負担が軽くなる」と答えた人が63.9%でした。
いかに介護者の肉体的、精神的な負担の解消が求められているかが分かります。

(金城)
そういった意味では、
介護ロボットは現場のニーズを捉えていて、今後普及していきそうですね。

(田辺)
企業側も新たなビジネスチャンスとして、介護ロボットの開発に力を入れています。
経済産業省の市場予測では、2015年の国内市場規模は167億円ですが、
2035年には4043億円にまで急速に拡大していく見通しです。

(金城)
今後、介護の現場でどんどん活躍していってほしいですね。
介護は誰もが直面する可能性のある問題です
これを機に、介護についてじっくりと考えてみてはいかがですか?
今日はどうもありがとうございました。

(田辺)
ありがとうございました。

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