くらしと経済 〜2014年放送

9月26日(金)物流、警備・・・。用途広がる「小型殿堂ヘリ」の可能性 

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
趣味として使われることが多い小型電動ヘリ。
その機能が進化して様々な分野で応用されています。
今回は小型電動ヘリの現状と今後について野村証券 那覇支店 支店長の井上剛さんに伺います。

(井上)
よろしくお願いします。

(金城)
小型ヘリといえば去年、アメリカのインターネット通販最大手が、注文された商品を小型ヘリで自宅まで配送するというニュースを見ました。

(井上)
印象的なニュースでしたよね。
配送センターからおよそ16キロメートルの範囲なら30分以内で届けることが可能らしいですよ。
この企業は早ければ2015年にはサービスを開始するそうです。

(金城)
それはすごいですね。
そういえば最近では、テレビ番組やCMなどの撮影分野でも使われていますよね。

井上)
はい。
実際、今年2月のソチオリンピックでも小型電動ヘリが使われたんですよ。


(金城)
空を飛びながらの撮影は揺れそうですが、どれもキレイに映っていますよね。
どういう仕組みなんでしょうか?

(井上)
デジカメの「手ブレ防止機能」にも活用されている「ジャイロセンサー」で、機体の揺れなどを検知し傾かないようにしているんです。

(金城)
なるほど。すごく高性能ですね。
小型電動ヘリには、他にどんな用途があるんでしょうか?

(井上)
はい。日本の大手プラント企業は、年内にも建築資材の管理用にヘリを導入する予定です。
これにより、大人数で行っていた資材の管理の効率化がはかれるんですよ。

(金城)
具体的に教えてください。

(井上)
まず広い敷地内にある数十万点の資材一つ一つに「ICタグ」を付けておきます。
その敷地内をヘリが飛び回り、資材から発信される無線の電波を読み込み、位置を確認するんです。
これによって、人件費は最大3分の1まで削減できると期待されています。

(金城)
それはすごいですね。
ロボットだからこそ人間が足を踏み込めない危険な場所で活動できるのかもしれませんね。

(井上)
その通りです。
橋などインフラの点検作業や、防犯用としても活用される予定です。
また、先日の広島県での土砂災害では、被害状況の確認のために実際に使われました。

(金城)
様々な分野で人に代わり働いていくんですね。
今後は世界的に小型電動ヘリの需要が増えていくんじゃないですか?。

(井上)
そうなんです。
しかし、日本メーカーは価格面で中国製などに大きく遅れをとっているのが現状なんです。

(金城)
何か打開策はあるんでしょうか?

(井上)
2012年に千葉の大学が中心となり、日本メーカーの技術開発を支援するために「MSC」という団体が設立されました。
こちらはそのMSCが想定する小型ヘリの主な用途と、それに向けて解決すべき主な技術的課題です。
MSCに参加する50を超える企業や研究機関が産業応用の可能性を探ったり、新しい技術の開発を進めています。

(金城)
なるほど。
官民学が力を合わせれば海外メーカーに対して競争力がつき、日本の経済活性化にもつながりそうですね。

(井上)
おっしゃる通りです。

(金城)
小型電動ヘリの今後の活躍に期待したいと思います。
本日は、興味深いお話、ありがとうございました。

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