くらしと経済 〜2014年放送

10月24日(金)脱デフレの兆しか?確実に広がる「ちょい高消費」!

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
増税前の駆け込み需要の反動で消費の落ち込む一方、
ちょっと高い物への消費行動がみられるようです。
今回は新たな消費動向について
野村證券 那覇支店 支店長の井上剛さんに伺います。

(井上)
よろしくお願いします。

(金城)
消費税が8%になって半年が過ぎましたが、個人消費にどのような影響が見られますか?

(井上)
増税前の予想通り、消費者の節約志向は今まで以上に高まっています。
しかし、そのような中でちょっと高くても価値あるものを求める動き
「ちょい高消費」の傾向が見られるようになりました。

(金城)
「ちょい高消費」ですか・・・
毎日ぜいたくはできないけれども、
気に入れば少し高くても買ってもいいかなという気持ちになりますね。
(井上)
そのような消費動向の流れに乗ろうと、
最近、小売業界では、客単価の引き上げに
動き出しています。

(金城)
例えばどのような取り組みをしているのでしょうか?




(井上)
ある流通小売の最大手チェーンでは、
「顔が見える食品」として、
産地や生産者の顔と名前、こだわりなどを
消費者に知らせながら、肉や野菜を販売しました。
この取り組みによって、通常価格の2倍にも関わらず売れ行きは計画の3倍だったそうですよ。

(金城)
それはすごいですね
確かにパッケージにそのような情報が入った商品をよく見ますが、これなら商品に対する消費者の信頼も深まりそうですよね。
そういえば最近では、安さが魅力だった
プライベート商品でも高級化しているように感じます。

(井上)
そうですね。
そのきっかけが、5年ほど前から
コンビニエンスストアで販売されるように
なったプライベート商品の高級スイーツです
男性中心だったコンビニ利用者に若い女性を呼び込むなど「コンビニスイーツ元年」と
言われるほど大きな影響を与えたんですよ。

(金城)
なるほど。
今後、このように「ちょい高消費」の流れに乗って、商品の高級化をしていく企業は
増えていくんじゃないですか?

(井上)
その通りです。
ある新聞社の調査によると、客単価を上げると答えた企業はこれまでより増え、
プライベート商品の高級化に
取り組もうとする企業も増えているようです
また、この「ちょい高消費」の傾向は食品分野だけではないんですよ。
(金城)
そうなんですか。
他にはどんな分野がありますか?

(井上)
例えば、紳士服販売最大手では、カシミヤなどを使ったイタリアの
ブランドスーツを1着8万円とやや高めの価格で販売したところ、
昨年の同じ時期と比べて売上が20%も増えたんです。
また、大手ドラッグストアが化粧品メーカーと共同開発したスキンケア商品は
主流商品より2倍高い値段にも関わらず、30代以上の女性に人気なんです。

(金城)
なるほど。
新たな消費者動向として、価格の安さより、付加価値を見極め、納得出来ればお金を払うという動きが見られますね。

(井上)
そうですね。
さらに、最近の消費者心理は、「徹底した節約」と「ちょい高消費」という
「消費の二極化」が進んでいるんです。
企業側としては、消費者がメリットを感じる高い価値を提供し続けることが
自社の成長となり、デフレ脱却につながるかもしれません。

(金城)
ぜひ、期待したいですね。
それでは、野村證券からセミナーのお知らせです。

(井上)

井上さん、本日はありがとうございました。

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