くらしと経済 〜2014年放送

11月21日(金)脳を探ってヒット商品を!広がる「脳マーケティング」!

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
近年、脳の働きを数値化して解析する研究が大きく進歩しています。
今回は、脳科学に基づいたマーケティングの動向について
お話を野村證券那覇支店 支店長 井上剛さんに伺います。

(井上)
よろしくお願いします。

(金城)
今回は脳科学に基づいたマーケティングの
話題ですが、スーパーなどの陳列棚も、綿密に計算されて商品を配置されているんですよね。

(井上)
実はそうなんです。人は陳列棚を見るときに最上段左端に最も視線を向ける傾向があるとされているんです。
なので一番売りたい商品は陳列棚の最上段左端に置くのが鉄則なんです。

(金城)
なるほど!
言われてみれば確かにそうかもしれません!

(井上)
こういった視線の動きにはある法則があって様々なところで活用されているんですよ。
スーパーのチラシを例に見てみると、
人はこのような順番で見る事が多いようです
この視線の動きがアルファベットの「Z」に似ていることから、「Zの法則」と呼ばれていて、そのため左上に目玉商品が掲載されているんです。

(金城)
それは面白いですね!
人間の無意識の部分をうまく活用した取り組みですね!

(井上)
そうなんです。今、そういった取り組みが注目されているんです。
例えば人の脳の活動を測定し、普段言葉として浮かびあがってこない感覚や
言葉にしづらい本音を探りビジネスに活かす「ニューロマーケティング」が急速に普及しつつあります。

(金城)
脳の活動を基にですか!それは興味深いですね。詳しく教えてください。

(井上)
はい。ある大手飲料メーカーでは、こんな調査が行われました。
20代〜40代の男女各2名を対象者とし、「コーラ」と「紅茶」の関心度について、まず事前にアンケートを取り、その後、商品の画像を見せた時の脳波を測定する仕組みを使い「コーラ」と「紅茶」を対象者に見せたところ不思議な結果が出ました。
事前アンケートではコーラについて4名中3名が「関心が低い」と回答していましたが、脳波は「興味がある」という反応を示したのです。
つまりアンケートでは捉えきれなかった潜在的な需要が脳波測定で発見できたということです
これが大きなヒントとなり、「ゾーン1に入った商品をどう考えればよいか」「ゾーン2に入った商品は狙いが当たった」など商品開発に活かしているのです。

(金城)
なるほど。アンケートと脳波測定を併用して、より正確でいろいろな示唆に富んだ結果が得られるということですね。





(井上)
そうなんです。
こうした手法をCMに活かす例もあります。
あるホームセンターの収納ボックスのCMで、前半は商品のおかげで快適に楽しく収納している様子を表現し、後半では機能を説明するという内容でした。
これを被験者に見せて脳波を測定したところ、後半では感情や注目度が低くなることがわかりました。これを受け、機能より感情に訴えるCMに切り替えたそうです。

(金城)
そうなんですか。
何気なく見ているCMでも、記憶に残りやすいものがありますからね。脳が注目しているということなんでしょうね。

(井上)
はい。
このニューロマーケティングはアメリカで積極的に導入されているのですが、日本では今年度から本格的に指導していて、今後様々な産業分野で脳科学が密接な関係になっていくでしょう

(金城)
今度の動向に期待です。
それでは野村証券からセミナーのお知らせです

(金城)
本日は、興味深いお話、ありがとうございました。

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