くらしと経済 〜2014年放送

12月19日(金)高齢化社会で注目の「漢方」 産官で原料国産化を推進!

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
高齢化社会の進行とともに、改めて「漢方」が注目されています。さらに、これまでは輸入に頼っていた原料の「生薬」を、国産で安定確保する動きも始まりました。
お話を 野村證券那覇支店 支店長 井上剛さんに伺います。

(井上)
よろしくお願いします。

(金城)
肌寒くなり、風邪に気をつけなければいけない季節になりましたね。
私は「風邪かな」と思った時は、「葛根湯」を飲むようにしています。

(井上)
たしかに葛根湯は風邪の引き始めや肩こり、筋肉痛などに効果的だといわれていますよね。
実は葛根湯はおよそ1800年前からあった漢方薬なんですよ。

(金城)
そんなに昔からあるんですか!
そもそも漢方は中国から日本に伝わったものですか?

(井上)
意外かもしれませんが、実をいうと漢方は
日本独自の医学と言えます。
起源は中国なのですが、中国の医学が日本に伝来して以降、独自に発展してきたのです。
日本の気候や日本人の体質を踏まえて改良が進み、今の「漢方」があるのです。

(金城)
長い歴史の中で日本流にアレンジされて
きたんですね。
(井上)
そういうことです。
そして現在、超高齢化社会に入った日本では改めて漢方が注目されているのです。
こちらをご覧ください。
漢方薬市場は年々拡大傾向で、例えば2011年におよそ1300億円だった市場は2012年に1400億円となり、今や1500億円規模になっていると見られています。

金城)
たしかに年々伸びてきていますね。
でも高齢化社会と漢方はどういった結びつきがあるのでしょうか?

(井上)
一つの症状に効果を発揮する西洋薬に対し、漢方薬は人の体を総合的に診るという考え方で病気が慢性化しがちで、様々な症状が重なって現れることが多い高齢者に向いているのです。

(金城)
なるほど。
今の高齢化社会に合っているということは、ちょっとした漢方ブームが来るかもしれませんね。

(井上)
実はここ数年で大きな動きがあるんです。
ほとんど輸入に頼っていた漢方の原料「生薬」の国内生産を拡大させる取り組みが始まっています。

(金城)
そのことについて詳しく教えてください。




(井上)
例えば、漢方の国内シェア最大手の製薬会社は2020年までに現在の生薬の栽培面積を3〜4倍にする計画を立てていて、さらに農林水産省も生薬栽培農家への補助金制度を創設するなど産官で生薬の自給率をあげようと試みています。

(金城)
日本農業の新たな展開として、良い試みだと思います。

(井上)
そうですね。さらに室内で作物を栽培する「植物工場」での大量生産も目指しているんです。普通の野菜ではなく、生薬や遺伝子組み換え植物などを生産する新しい植物工場は「次世代植物工場」と呼ばれていて、来年から市場が立ち上がります。
生薬の市場については、来年のおよそ2億3000万円から2025年にはおよそ29億円にまで拡大するとみられています。

(金城)
高齢化・健康志向社会において、漢方産業が大きな役割を担って行ってほしいですね。
それではセミナーのお知らせです。

(井上)
☆NISA基礎講座☆
「ちょっとした疑問は早めに解消」12月22日 月曜日 午前10時〜11時
みなさんふるってご参加ください。

(金城)
本日は、興味深いお話、ありがとうございました。

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