くらしと経済 〜2014年放送

12月31日(水)店頭で「血液検査」も!薬局・ドラッグストアの現状

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
ここ数年、薬局が減少傾向にある中、ドラッグストアの市場規模は右肩上がりで成長しているようです。
最近の薬局・ドラッグストアについて野村證券那覇支店 支店長の井上剛さんに伺います。

(井上)
よろしくお願いします。

(金城)
最近、郊外を中心にどんどんドラッグストアが増えてますが、その反面、個人経営の薬局がめっきり減ったような気がしませんか?

(井上)
そうですね。
ドラッグストアは薬局とは違い、薬だけではなく、「健康と美を軸とした便利な品物を提供する」というコンセプトがあり、品数が豊富で、最近ではコンビニと見間違えるようなドラッグストアも誕生しているんですよ。

(金城)
なるほど。実際、ドラッグストア業界の市場規模はどのくらいなのでしょうか?

(井上)
こちらをご覧下さい。
こちらは「2013年度のドラッグストア業界の売上高とその内訳」ですが、
2013年度のドラッグストア業界の売上高は6兆97億円で、これは百貨店業界とほぼ同じ規模なんです。

(金城)
また、元々販売している医薬品や化粧品と同じくらい日用雑貨などの売上が多いのも意外ですね。

(井上)
はい。
さらに、少子高齢化・人口減少で小売業界が縮小する中、ドラッグストア業界はこの10年で2倍以上に急拡大しているんですよ。

(金城)
なるほど。
そんな成長著しいドラッグストア業界は今後どのように変化していくのでしょうか?

(井上)
実は、今年の春、臨床検査技師法という法律が一部改正され、薬局やドラッグストアで血液検査が可能になったんです。

(金城)
それは新しい取り組みですね。
詳しく教えて下さい。

(井上)
これまで血液などの生化学検査については、管轄の保健所判断に任されてきました。
しかし、今回の規制緩和によって厚生労働省が勧める「検体測定室」という
「検査を受ける人が自ら消毒、採血、処置が行える場所」の届け出をし、検査を受ける人が自分で採血するなど、一定の条件を満たせば、薬局やドラッグストア店頭でも血液検査を行うことができるんです。

(金城)
なるほど。
これだと、忙しくて健康診断に行けない人にとっては良いのかもしれませんね。
ちなみにどのくらいの期間で診断の結果を受け取れるんですか?


(井上)
店舗の体制や検査内容で異なりますが、
ある店舗では、10分前後で検査結果を受け取れるそうです。

(金城)
そんなに早く結果が分かるんですね。
その結果をもとに専門家のアドバイスを受けられるんですか?

(井上)
いいえ。実は、薬局やドラッグストアで働く薬剤師は検査結果を伝えてもいいのですが、診断を行うことはできません。
万が一、検査結果で病気の疑いがある場合は医療機関の受診などを勧められるでしょう。
そういった意味でも、薬局やドラッグストアと地域の医療機関との連携がさらに進むと考えられます。

(金城)
なるほど。
そういった連携が取れれば、健康診断から足が遠のいている人の生活習慣病の早期発見はもちろん、予防意識を高める動機付けになりそうですね。
そして今回をもちまして、私は「くらしと経済」を卒業する事になりました。
およそ6年の間ありがとうございました。
来年からは登川二奈アナウンサーに引き継ぎます。今後ともくらしと経済をよろしくお願い致します。
井上さんこれまでありがとうございました。

(井上)
来年も「くらしと経済」はみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

(金城)
みなさん、よいお年を!

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