くらしと経済 〜2015年放送

9月4日(金)「知的財産」を惜しまず公開!そこに潜む戦略とは?

登川

こんにちは、登川二奈です。
国内の自動車メーカー最大手が燃料電池車の特許技術を一般に開放し話題となりました。今日は特許技術を巡る最新動向についてお話を野村證券那覇支店
支店長の井上剛さんに伺います。


井上

よろしくお願いします。


登川

特許技術の前に「燃料電池車」について改めて教えて下さい


井上

「燃料電池車」は空気中の「酸素」とタンクから供給した「水素」の化学反応で電力をつくりモーターを回して走る車で、走行時に排出する物質が「水」だけという事もあって「究極のエコカー」と呼ばれています。メーカーでは今年度末までの目標販売台数をおよそ700台としていましたが、受注が好調なことから2017年には3000台程度へ拡大していく方針です。


登川

ガソリン車のガソリンスタンドにあたる施設の整備が進めば「電気自動車」や電気とガソリンを併用する「プラグインハイブリッド自動車」と共に普及していきそうですね。


井上

そうですね。あるコンサルティング会社の予測によりますと国内の燃料電池車の販売台数は2020年におよそ5万台、経済波及効果は8000億円にも昇ります。国内最大手のメーカーでは開発に20年以上の歳月をかけたという事ですがこの背景には石油に依存せず再生可能エネルギー中心の社会にしたいという願いがあるようです。

登川

そのメーカーは独自に積み重ねてきた技術を一般に開放したという事ですが
なぜでしょうか?


井上

こうした「特許技術」や特徴的なデザイン等は「知的財産」、略して「知財」と呼ばれ通常企業は特許権の取得や登録商標などの方法で守ろうとします。
今回国内最大手の自動車メーカーが独自の技術を開放した事で競合企業も同じような製品を開発する可能性がありますが、燃料電池車を急速に普及させたいという狙いがあると思われます。


登川

海外ではどんな動きがありますか?


井上

実は国内メーカーより先駆けてアメリカでは電気自動車ベンチャー企業が特許技術を一般に開放するという動きがありました。この企業の電気自動車は世界的にも人気でインターネットサイトのランキングでも最新モデルが2位にはいっています。「燃料電池車」を販売する国内メーカーとはライバル同士といえますが、環境に優しい車を広めたいという思いは同じようですね。

登川

特許開放によって新しい発想が生まれ市場が成長していくか注目ですね。

井上

燃料電池車や電気自動車が乗り越えるべき壁はまだまだ高いと言えますが
現段階では企業同士が強調することでまずは市場を大きくし裾野を広げていく必要があるかもしれません。


登川

さてここで野村証券からセミナーのお知らせです


井上

★外国為替セミナー9月9日(水)午後2時~午後3時半「為替ディーラーから見た投資環境と今後の展望」について外国為替部マネージング・ディレクターの河野がご紹介します。
みなさんふるってご参加ください。

登川

本日はどうもありがとうございました。

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