くらしと経済 〜2015年放送

10月2日(金)全国で活用が広がる? 未利用エネルギー「下水熱」!

崎山

こんにちは、今日から番組を担当する崎山一葉です。よろしくお願いします。
さて「下水処理施設」からエネルギーを生み出す新たな取り組みが注目されています。今日はこれまで使われていなかった「未利用エネルギー」について
お話を野村證券那覇支店支店長の井上剛さんに伺います。
井上支店長、今日から宜しくお願いします。


井上

よろしくお願いします。


崎山

さて、下水からエネルギーというのは意外でした。


井上

そうですね。これは去年東京・虎ノ門に開業した地上52階の商業ビルなんですが、ビルの下にある東京都の下水処理施設の下水処理水を利用し、ビルの空調の「熱源」にする仕組みを取り入れています。「下水」は夏場には外気温より冷たく、冬は外気温より暖かい状態になっています。そうした下水の温度差を利用するシステムで冷暖房や給湯を行うことができます。

崎山

こうしたケースは多いのでしょうか?


井上

下水処理施設を絡めたビルの再開発は全国で初めての事例です。下水から作られる熱を利用すると一般的な空調システムに比べて電力使用量が抑えられ二酸化炭素排出量を7割減らすことが出来るため環境や省エネ面で注目されています。今後東京では2020年のオリンピック開催に向けてこうした事例が増えるとみられています。

崎山

「下水」は私たちの暮らしから毎日排出されますから持続的に生み出される豊かな資源とも言えそうですね。


井上

「下水道」は今や全国にくまなく張り巡らされており、その総延長は地球11周分に達しているようです。国土交通省によると日本の下水処理量は年間140億立方メートルで、これは一年間に1500万世帯に冷暖房を供給できる量に相当するということです。これまでは下水道というインフラとしての機能しかありませんでしたが、「下水熱」を利用できるようになればエネルギーとしても活用できることになります。


崎山

この他にも未利用エネルギーはありますか?


井上

似たような事例では下水に含まれる「下水汚泥」から「バイオガス」を作って発電に利用する活用方法も始まっています。この他あまり利用されてこなかったものとしては「地中熱」があります。「太陽光」などと同じ再生可能エネルギーですが天候に左右されない利点がありますね。


崎山

地中の熱は下水にも増して膨大でしかも持続可能な資源ですね。



井上

おっしゃる通りです。他にも最近では自動車道路や駅の通路などで車や人が行き交う際に出る「振動」を利用して照明に使う仕組みも実用化されていますから、既存の施設やインフラを組み合わせるアイデアは今後も出てくるでしょうね。


崎山

そこから新しい産業が生まれる可能性も期待できますね。
さて、ここで野村証券からセミナーのお知らせです


井上

★株式投資セミナー10月8日(木)午後1時~午後2時半
「今後の投資環境と参考銘柄について」投資情報部次長の田村がご紹介します。
みなさんふるってご参加ください。

崎山

本日はどうもありがとうございました。

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