くらしと経済 〜2015年放送

10月9日(金)ポスト炭素繊維 「セルロースナノファイバー」の可能性!

崎山

こんにちは、崎山一葉です。透明でしなやか、そして鋼鉄よりも強く軽い
「セルロースナノファイバー」と呼ばれる素材が注目されています。
今日は新素材の新たな可能性についてお話を野村證券那覇支店支店長の井上剛さんに伺います。よろしくお願いします。


井上

よろしくお願いします。


崎山

さて、「セルロースナノファイバー」・・・難しい単語ですが、一体なんでしょうか?


井上

「セルロース」とは植物の細胞の主成分である炭水化物のことで、
「ナノファイバー」はミクロサイズの繊維を指します。デザートの定番となっている「ナタデココ」も「酢酸菌」が分解したセルロースの繊維なんです。
実は今そのナタデココから最先端のディスプレイ素材を作るという研究が進められているんです。


崎山

最先端の素材が食卓にある身近な食品から作られるというのは驚きですね。


井上

そうですね。繊維の分野で近年注目されているのが、鉄の4分の1の軽さでおよそ7倍の強度をもつ「炭素繊維」なんですが、「セルロースナノファイバー」は東京大学の研究などから炭素繊維を上回る素材として期待が高まっています。日々生まれ続ける植物を原料とする点で限りある石油からできる炭素繊維と大きく異なっています。

崎山

炭素繊維より強くてしなやか・・・となればいろいろな用途が考えられそうですね。


井上

おっしゃる通りです。まずは樹脂との「複合材料」として軽くて高強度な自動車部品を作るという用途が有力で、既に「新エネルギー・産業技術総合開発機構」の事業として京都大学や製紙会社、自動車メーカーなどが共同で研究を行いました。自動車の車体を全て「セルロースナノファイバー」で強化した樹脂にすればおよそ20㎏も軽量化できると言われていますのでその効果は大きいと思います。一方透明になる特性を活かす分野ではウェアラブル端末などに向けた電子部品があげられています。

崎山

それにしても絶えず生まれ変わる植物資源の素材である点には大きな可能性を感じます。


井上

そうですね。工業原料、エネルギーなどに使われる生物資源は「バイオマス」と呼ばれますが、地球上には石油埋蔵量の10倍にあたる1兆8000億トンのバイオマス資源があるといわれます。特に日本は国土のおよそ7割が森林という世界でも有数の森林国ですから「セルロースナノファイバー」など付加価値の高い先端素材を世界に送り出すという成長戦略を描くことは十分に可能といえます。

崎山

産官学連携で研究・開発に弾みを付けて日本企業が世界の主導権を握れるよう
期待したいです。さて、ここで野村証券からセミナーのお知らせです


井上

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「ハッピーライフのための資産承継」税理士法人から税理士をお招きして
相続や贈与に関するお話をさせていただきます。
みなさんふるってご参加ください。

崎山

本日はどうもありがとうございました。

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