くらしと経済 〜2016年放送

9月2日(金)進む車の素材改革!「植物由来の樹脂」は何を変える?

崎山
こんにちは、崎山一葉です。
最近は軽自動車人気が高くなっている
ようです。その人気に伴って自動車の
新たな素材も注目されています。
お話を野村證券那覇支店支店長の
井上剛さんに伺います。

井上
よろしくお願いします。

崎山
まずは軽自動車の販売台数などは
どのようになっているのでしょうか?

井上
日本自動車販売協会連合会によると、
2014年の国内新車販売台数は
およそ556万台で、うち軽自動車は
およそ227万台となり、全体に占める
軽自動車の割合が初めて4割を超えました。

崎山
4割ですか。街なかを走る車の約3台に
1台といったところでしょうか。

井上
2015年4月の軽自動車税 増税があり
増税前の駆け込み需要も影響したようです。実際、2015年の軽自動車販売台数は
およそ17%減の189万台程度となりました。

井上
ただ、調査会社マイボイスコムによると
今後購入したい車のタイプは「軽自動車」
という回答が最も多くなっており、
軽自動車への関心は高いようです。

崎山
軽自動車にも車内を広めに設計した
レジャー向けの車種やスポーティな
タイプなど様々なものがありますよね。

井上
そうですね。
軽自動車の良さと言えば燃費と
思い浮かべる方も多いかと思います。
燃費改善には車体軽量化が不可欠で
そのために様々な素材が開発されています。

崎山
素材ですか。具体的にはどういったものが
ありますか?

井上
例えば、車の運転席前面のメーター類が
配置される「インパネ」という部分には
特殊な樹脂が使われており、この樹脂は
環境に負荷をかけず、しかも私たちの
生活に不可欠なプラスチックを
供給できる植物由来のものになります。

崎山
その植物由来の樹脂はどのくらい
車に採用されていますか?


井上
自動車販売台数の軽自動車が占める割合
からもわかるように燃費やコストを
低減するために小型化・軽量化が進んで
おりそのために樹脂の適用範囲も広がって
います。
例えば、ある大手樹脂加工メーカーでは
エンジンやブレーキ周辺の部品用に
耐熱性に優れた「フェノール樹脂」を
稲わらやトウモロコシの茎などから製造し
2018年に量産を開始する予定です。

崎山
エンジンやブレーキ周辺ですか。他にも利用できますか?

井上
繊維の分野で高い実績のある大手メーカー
ではトウゴマという植物を原料とした
「耐熱ポリアミド樹脂」を開発しています。
耐熱温度が300℃以上と石油系樹脂より
高く、自動車の燃料チューブ・ホースや
LEDの反射板といった用途が
想定されています。

崎山
車に占める樹脂の割合はこれから
どんどん増えて金属と共存する
時代になりそうですね。

井上
そうですね。部分によっては金属と
組み合わせて使用する「マルチ・マテリアル」化の例も増えてきました。


井上
マルチ・マテリアル化による小型・軽量化の
需要が高まるにつれて、樹脂の素材技術や
金属と接合技術が磨かれ、さらにレベル
アップしていく好循環が期待できると
思います。

崎山
適材適所で樹脂が活用されて、
更なる進化・発展につながることを
期待したいと思います。

ではここで野村證券からセミナーの
お知らせです。

井上
「お金の守り方セミナー」
マイナス金利時代の資産運用
野村で始めるファンドラップ
9月15日(木)13時~14時

崎山
井上さんありがとうございました。

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