くらしと経済 〜2016年放送

9月9日(金)木材需要拡大にも貢献!広がる「森林認証」取得の動き!

崎山
こんにちは、崎山一葉です。
新しい国立競技場で
木材を多用するデザインが採用されるなど
林業がにわかに活気づいているようです。
お話を野村証券那覇支店支店長の
井上剛さんに伺います。

井上
よろしくお願いします。

崎山
改めて日本の林業が活気づいてきているとは
どういうことでしょうか?

井上
新国立競技場の
「木と緑のスタジアム」をテーマにした案が選定され
「特需」が期待されています。
農林水産関係者が文部科学省に対し、
新競技場には木材を使ってほしいと強く要請していて
政治と木材業界が一丸で
国産木材の使用を訴えた経緯もあったようです。

崎山
その背景とは?

井上
その背景には日本の抱える森林問題があります。
日本の木材生産額は1980年に
およそ1兆円となってピークを迎えた後、
安価な輸入木材に押されて木材価格が下がり続けたことなどから、
近年ではおよそ2000億円程度まで減少しており
伐採しても利益が出にくいため、人も集まらず
森林の手入れが行き届かないという悪循環が続いています。

崎山
では、この機会に全国で伐採を進めて
新競技場にどんどん利用すれば良いと思うのですが・・・

井上
残念ながら木材であれば何でも良いというわけにはいきません。
国際的なスポーツ大会の主催側では、
国際機関などの認証を受けた
「認証材」を使うことを推奨しています。

崎山
認証材とは、どういったものですか?

井上
認証材とは、専門機関の審査によって、
違法に伐採されたものではないことなどが認められた木材のことです。
これにより消費者は木材や紙製品などが正しく管理された
持続可能な森林から製造されたものであることがわかり、
木材業者や製紙メーカーなどは環境に配慮して原料を調達していることを
消費者や投資家にアピールできることになります。
結果的に森林資源の保全に役立つのです。

崎山
森林資源の保全に役立つ認証材の利用は
企業が社会や地球環境に果たすべき責任の
証明書のような役割にもなりますね。

井上
そうですね。
実際、新競技場などに限らず、
企業が社会や地球環境に果たすべき責任
あるいは事業の持続可能性という観点から
森林認証をはじめとする認証取得に積極的な企業が増えています。
崎山
例えばどういった企業ですか?

井上
最大手ダンボール・メーカーでは
自社やグループ会社で使用する原材料などについて
森林認証の取得を積極的に進めています。
また、ある日用品大手メーカーでは、このダンボール・メーカーと組んで
製品梱包用ダンボールの約50%を認証品にしていくとのことです。
さらに、最大手流通小売グループでは、
2008年から森林認証を経た紙を使ったノートを販売するなど
森林認証品を積極的に導入していますが、
グループのコンビニ店舗を認証材で建設したり、
三重県などの自治体やNPOなどと連携して
林業後継者を育成する活動も行っています。

崎山
森林認証など地球環境の保全に貢献する活動に関心を持ち、
積極的に関わる企業が増えていくことを期待したいですね。

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井上
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崎山
井上さん、ありがとうございました。

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