くらしと経済 〜2016年放送

9月23日(金)おもてなしの象徴、日本の「高機能トイレ」事情

崎山
こんにちは、崎山一葉です。
日本のトイレの技術は海外からも注目の的のようです。
今日は日本の高機能トイレ事情を
野村證券那覇支店支店長の井上剛さんに伺います。

井上
よろしくお願いします。

崎山
最近は、外国人観光客の姿を見かける機会が増えてきましたね。

井上
そうですね。
日本政府観光局によると、2015年度の訪日外国人数は
前年度比45.6%増の2135万9000人で
初めて2000万人の大台を突破しました。

崎山
2000万人ですか。凄いです。
外国人観光客が増えることは良いことだと思いますが、
受け入れる私たちとしては
どういったおもてなしができるでしょう?

井上
おもてなしの一つとして考えられるのが、
日本の高機能トイレではないでしょうか?
国によって違うので一概に比較することはできませんが、
日本では当たり前の「清潔な温水洗浄便座」のトイレは
外国からやって来た彼らにとって
最高のおもてなしと映っているのかもしれません。

崎山
そういえば実際、日本の温水洗浄トイレは
中国人観光客の爆買いの対象の1つにもなっていると
聞いたことがあります。

井上
はい。ある調査では、2015年の2月18~24日、
中国の旧正月を祝う春節期間中に来日した中国人は
45万人に達し、その間の消費金額はおよそ60億元、
日本円で1140億円だったそうです。
なかでも売れた商品のベストスリーに
温水洗浄便座が入ったと言われています。
1位が医薬品、2位が化粧品、3位が温水洗浄便座の順です。

崎山
医薬品や化粧品が爆買いの対象というのは聞いたことありますが、
温水洗浄便座がベスト3に入っているのは意外でした。
ちなみに日本国内の温水洗浄便座の普及率はどうでしょうか?

井上
内閣府が毎年実地している「消費動向調査」の
二人以上の世帯の「温水洗浄便座」の普及率推移によると、
15年前の2001年の普及率は43.2%だったものが
2016年では81.2%と2倍近くまで伸びています。

崎山
凄い伸び率ですね。
確かに昔よりも身近に感じることが多くなった気がします。
日本のトイレには他にどのような機能がありますか?

井上
はい。あるメーカーでは
水が陶器表面に付着した汚れの下に入り込んで浮かす
特殊な陶器を採用し、便器内に水の吹き出し口を3か所設け、
少ない水量で洗い流す機能を付けています。
崎山
少ない水量で洗い流すということは、節水にもつながりますね。

井上
そうですね。
しかも、節水はシーオーツー削減にもつながります。

崎山
節水でなぜシーオーツー削減になるのでしょうか?

井上
私たちが使っている水道水は、
原水から浄水するためのエネルギーや
浄水場から各家庭に送るためのエネルギーなど、
様々な場所でエネルギーが使われシーオーツーが発生します。
節水すると、必然的に使われるエネルギーも減りますから、
発生するシーオーツーも減るという仕組みです。

崎山
水を大切にすることは地球のためにもなりますね。

井上
節水トイレの普及率は全体の13%で
日本のトイレがすべて節水トイレになれば
1年でおよそ7億4000万~もの節水を実現できるそうです。
年間でシーオーツーを38万t削減できる量になります。

崎山
節水機能を含め、トイレの高機能化には
今後も注目していきたいですね。
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井上
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崎山
井上さん、ありがとうございました。

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