くらしと経済 〜2016年放送

10月21日(金)ビッグデータで効率化!「スマート漁業」が始まった!

登川
皆さん、こんにちは。沖縄テレビアナウンサーの登川二奈です。
今日は日本の漁業とビッグデータについて、野村証券那覇支店支店長の井上剛さんにお話を伺います。
宜しくお願いします。

井上
よろしくお願いします。

登川
漁業ということですが、近年における日本の漁業界はどのような状況でしょうか。

井上
はい。農林水産省の「農林水産基本データ集」によると、魚介類の一人当たりの消費量は2001年度の40.2キロをピークに減少傾向で、2014年度は27.3キロとなっています。
さらに漁業生産額を見てみますと1982年をピークに下降し続け、2014年にはおよそ1兆5038億円と、1982年からほぼ半減しています。
漁業に就く人口も2015年11月時点でおよそ16万7000人と前年からおよそ6000人減少し、
漁業就業者の高齢化も問題になっています。

登川
近年は消費者の健康志向の高まりから魚介類の健康成分も注目されていますし、漁業に元気があればそういった需要を掘り起こせるのではないでしょうか?

井上
そうですね。もちろん、全国の漁業者や国でもさまざまな対策を進めています。
総務省では2016年から「IOT」技術を活用した地域経済や雇用の活性化などを目指す先進的事業モデルを募集し、国が資金を提供する実証実験の委託事業として全国で展開しています。
漁業関連では宮城県東松島市での「スマート漁業」があります。

登川
「IOT」とは、どういう意味でしょうか?

井上
「Internet of Things」、つまり「モノのインターネット」の略です。
センサーなどから収集されたデータをインターネット上に蓄積し、センサーや関連機器同士が自動的にデータをやり取りすることによって、離れた場所での計測や分析、電子機器の自動制御などを可能にする仕組みで、大量で複雑なデータ、つまり「ビッグデータ」を収集・蓄積して新しいサービスなどに活かす技術として今注目されています。

登川
宮城県東松島市の「スマート漁業」は、このビッグデータに基づいた科学的な漁を行うわけですね。具体的にはどのような事業ですか?

井上
海中に網を置いて魚を誘い込む「定置網漁」が行われていますが、これまで船を出し、網を引き上げてようやく魚が獲れたかどうか確認でき網の引き上げるタイミングも漁師の勘頼りでした。
「スマート漁業」では定置網の近くに照明付きの水中カメラや水温、潮流などを測るセンサー付いたブイを設置し、これにより集められたビッグデータを集約、解析して数日後までに獲れそうな魚の種類や量を予測することができます。
予測と実績にはズレが生じることも予想されますが、検証を重ねれば予測の精度も高めることができると考えられています。

登川
ビッグデータの利用で効率よく漁業を行うことができるようになりそうですね。

井上
そうですね。効率のよい漁ができれば、高齢化が進む漁業にも若い世代が入ってくることも期待できます。

登川
今後もビッグデータの活用により、日本の漁業が活性化することに期待したいですね。
それではここで、セミナーのお知らせです。

井上
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税理士法人 山田&パートナーズ 高橋氏

登川
今日は日本の漁業ビッグデータについて
野村証券那覇支店店長の井上剛さんに
お話を伺いました。
井上さん、ありがとうございました。

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