くらしと経済 〜2016年放送

11月18日(金)根強い健康志向!市場を牽引するのは「ヨーグルト」!

登川
皆さん、こんにちは。登川二奈です。
皆さんは機能性表示食品をご存知ですか?
今日はその機能性表示食品の制度を追い風に拡大している市場について野村証券那覇支店支店長の井上剛さんにお話を伺います。
宜しくお願いします。

井上
よろしくお願いします。

登川
まずは機能性表示食品という制度について教えてください。

井上
はい。これまで特定の健康効果を謳う制度に栄養機能食品と特定保健用食品という制度がありました。
これらは専門家の検証を経て消費者庁が審査する制度で、許可が出るまでに費用も時間もかかることから比較的ハードルも高く、これまでに認可された食品も1,000品程度でした。
一方、機能性表示食品は、メーカーが自社で実験を行って国の安全性審査を受けるのではなく、自社の責任で健康効果を証明できる研究機関や大学の科学的な論文などを消費者庁に提出し、受理されれば、60日後以降に商品を発売して「おなかの調子を整える」といった効果を謳うことができるようになった制度です。

登川
この制度のおかげでメーカー側は今までよりコストをかけずに健康機能を謳ったパッケージの商品を出せるようになったといことですね。

井上
そうですね。さらにある調査によると、消費者の食の志向は「健康志向」が41.7%と最も高く、「経済性志向」の36.4%、「簡便化志向」31.2%を引き離しています。
そして、この追い風に売り上げを伸ばしている代表的な商品がヨーグルトなんです。

登川
ヨーグルトですか。
具体的にはどのように伸びていますか?

井上
はい。例えば、販売シェア3位のメーカーは2015年8月、「ガセリ菌」という菌によって内臓脂肪を減らすことを謳う機能性ヨーグルトに機能性表示を取り入れましたが、その後10~12月の売上高は、前年4~6月に比べてカップタイプで6倍、ドリンクタイプで3倍に伸びたそうです。
さらに、業界トップシェアメーカーの免疫力強化が期待できるという乳酸菌を含んだ機能性ヨーグルト商品群の売上高は2016年3月期、前年同日期比22.4%増の1,067億円に拡大したようです。

登川
免疫力の強化というのは、ヨーグルトの健康効果としてあまり聞いたことがないような気がしますね。

井上
実はこの分野では新しい発見が相次いでおり、これまで以上に様々な健康効果が明らかになってきているようです。
ある中堅メーカーでは、大手飲料メーカーと共同で「プラズマ乳酸菌」という乳酸菌を研究していますが、この乳酸菌は、ウィルスなどを撃退する細胞全体に指令を出す「司令塔」的な細胞を活性化させるため、ウィルス攻撃を総合的に強化できるのだそうです。
実際、岩手県にある町の小学校で児童にこの乳酸菌を摂取してもらった所、他の町の児童よりインフルエンザによる欠席率が下がったということです。

登川
凄い機能ですね。健康機能もそうですが味や食感も気になります。

井上
そうですね。ある中堅メーカーでは濃厚な生乳を特殊な膜で濾過(ろか)した上で、菌の組み合わせを工夫して滑らかな風味を出した製品を開発したり、他のメーカーでは濃厚な風味が特徴のギリシャヨーグルトの食感を作り出しています。

登川
機能性と食感、味などが次々と新しいタイプのヨーグルトが今後も登場しそうで楽しみです。
それではここで、セミナーのお知らせです。

井上
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登川
井上さん、ありがとうございました。

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