くらしと経済 〜2016年放送

12月9日(金)増加する導入計画!次世代型路面電車が街を変える?

登川
皆さん、こんにちは。登川二奈です。
過疎化する地方都市の活性化に路面電車が役に立っているようです。
今日はその路面電車について野村証券那覇支店支店長の井上剛さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

井上
よろしくお願いします。

登川
路面電車と言えば、観光資源として貴重なイメージがありますね。

井上
はい。路面電車は日本全国で20路線あります。しかし、利用者の減少などから経営が厳しくなって車両や施設の老朽化に対応できないなどの問題が表面化し、路面電車のあり方を見直す必要も出てきています。
そこで注目されているのが欧米に既に普及している「LRT」です。
LRTはLight Rail Transit」の略で、輸送力の小さな交通手段といった意味ですが、日本では「次世代型路面電車」の意味で使われます。

登川
次世代型路面電車ですか。

井上
車いすでも乗り降りしやすいよう低床化するなどのバリアフリー設計が大きな特徴ですが、バス路線、鉄道との連携やサービス
の強化など、より総合的な見地から公共交通として利便性を向上し、地域を活性化させることがLRT導入の主な目的です。

登川
日本でもLRTは導入されていますか?

井上
2006年4月に富山市が日本初のLRTを開業して成功を収め、その後、全国自治体がLRTを導入または検討している状況です。

登川
本格的にLRTを導入しているのは富山市だけのようですが富山市ではLRT導入によって地域活性化に成功したわけですね。

井上
富山市ではLRT導入をあくまで都市計画の一環として考え、沿線に、住居、商業、文化などの関連施設を集積させて中心市街地人口を回復するという街づくりの考え方を一貫させました。
運行本数を増やし、歩道と駅の段差をなくして高齢者の乗り降りのしやすさを追求したり、駅とスーパーを直結させるなど、車を使わなくても中心市街地を利用できる配慮を徹底した結果、開業後3年間も、高齢者を含めた利用客数は堅調に推移しました。

登川
中心市街地の賑わいを回復するには場当たり的な新たな施設を作るより、LRTなど公共交通の利便性を高めることが有効のようですね。

井上
都市それぞれの条件があるため、必ずしもLRTが万能とは限りませんが、公共交通を整備し、その周囲に高齢者視点での利便性を考えた施設を充実させれば、都市機能が郊外に拡大することを抑え、都市機能を中心部に集約する「コンパクトシティ」を実現することができるはずです。


登川
コンパクトシティですか

井上
はい。郊外とのネットワークを重視し、一極集中よりは多極型の構造を目指す都市構築の考え方です。
LRTはまさに、そうしたネットワーク作りに適した公共交通と言えるかもしれません。

登川
過疎化に伴ってバス路線が廃止され、高齢者が「買い物難民」になる地方もあると聞きます。
今後の公共交通を巡る動きに注視したいですね。

登川
それではここでセミナーのお知らせです。

井上
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登川
井上さんありがとうございました。

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