くらしと経済 〜2016年放送

12月16日(金)貼れる、曲がれる、着られる。回路はしなやかに進化する!

登川
皆さん、こんにちは。登川二奈です。
皆さんは電子回路やディスプレイを「貼る」、「着る」と言ったらどう想像しますか?
今日はそのような最新の技術について野村証券那覇支店支店長の井上剛さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

井上
よろしくお願いします。

登川
先日、肌に貼るだけでシミなどが隠せるシートが開発されたという話を聞きました。

井上
日本の大手電機メーカーが開発した技術ですね。
専用の鏡に顔を映すと、鏡の向こうに設置されたカメラが、肌が光を吸収したり反射したりする度合いからシミ等の位置や濃さを検知し、その情報をもとにプリンターが専用のシートにシミなどを隠すコンシーラー付きファンデーションを印刷するという技術です。

登川
自分の肌に合わせたオーダーメードの化粧シートというわけですね。
他にもそういった技術はありますか?

井上
東京のある私立大学では皮膚や内臓に密着して伸縮性もある医療用の「ナノ絆創膏」を開発し、運動中の選手の筋肉についてのデータ収集などを容易に行うことができるようになりました。
従来使用していた金属製パッドと同等の明瞭度で信号が検出でき、より装着性に優れています。   
一方、東京のある国立大学では今年4月、やはり皮膚に貼れる有機ELディスプレイを開発したと発表しました。

登川
有機ELディスプレイとはどのようなものでしょうか?

井上
ELは「エレクトロ・ルミネッセンス」の略で、ある種の有機物に電圧をかけると有機物自体が光を放つという現象を指します。有機ELディスプレイはこの原理を利用した画面技術です。
今まではディスプレイをクシャクシャにできる程柔らかくすることはそう簡単ではなかったのですがこの国立大学では材料を工夫することでごく薄い保護膜を作ることに成功したそうです。
例えば、手の甲に貼ればそこがディスプレイにもなります。
まだ開発段階ですので、単純な数字やアルファベットなど、発光面積の小さな表示にとどまりますが例えば将来、心拍数に合わせて発光部分が変わるようにすれば、新しいコミュニケーション手段になるかもしれません。

登川
ドキドキすると色が変わったりするわけですね。面白そうです。
他にはどのように活用できそうですか?

井上
腕時計のような形で心拍数や歩数などを測定できるいわゆる『ウェアラブル端末』を「着る」という用途で活用できないか開発が進められています。
大手化学繊維メーカーがこの分野の先駆者で、今日では「スマート衣料」などと呼ばれるようになりました。
2016年にIT企業と連携して、この素材を使ったTシャツを製造業や建設業などの作業の健康管理に役立てるサービスを開始しました。スマート衣料を事業化した国内初の例です。
また、別の大手化学繊維メーカーは、大学と共同で、特殊な繊維で作った衣料を着た人間の動きを人型ロボットがまねるという仕組みを開発し、医者が体の動きで遠隔地のロボットを操作して手術させるといった応用も考えられているのです。

登川
電子回路を「貼る」技術、そして「着る」技術が、産業や暮らしの様々な場面で活用される時代も近そうですね。

井上
そうですね。

登川
それではここでセミナーのお知らせです。

井上
大切なお金の守り方
12月27日 火曜日 10時~11時半
ラクして守るあなたに合った資産管理
「野村で始めるファンドラップ」
投資顧問事業部 宮下氏

新春野村投資セミナー
1月11日 水曜日 13時半~15時
1月22日 日曜日 13時半~15時
野村證券 那覇支店 井上 剛 支店長

登川
井上さんありがとうございました。

2016年 記事一覧へ戻る