くらしと経済 〜2017年放送

6月2日(金)航空機を軽量化!軽く強い日本初の新素材「SiC繊維」!

登川


こんにちは。登川二奈です。
自動車や航空機の燃費性能の改善に向けてメーカーが力を入れている「軽量化」。
その中で今、日本発の新たな素材が注目されているようです。
今日はその最新動向について野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。
宜しくお願いします。

北田


よろしくお願いします。

登川


さて、メーカーが軽量化に力を入れているという事ですが、背景には環境規制があるのでしょうか?

北田


そうですね。地球温暖化の防止に向けて自動車の分野では世界的に排気ガス規制が厳しくなっていますよね。
ご存じのように「ガソリン」など燃料が燃焼する事によってCO2・二酸化炭素が発生しますから車体や機体が重いほど多くの燃料が必要になり、CO2も増えます。
ですからCO2の発生を抑えるにはエンジンなど燃料の燃焼に関わる部分の性能を向上させる一方で車体や機体を軽くする事が有効なんですね。

登川


では車体や機体の軽量化に向けてどんな素材が注目されていますか?

北田


はい。日本で開発され現在軽量化に大きく貢献しているのが「炭素繊維強化プラスチック」、通称「CFRP」(シーエフアールピー)と呼ばれる素材で鉄に比べて4分の1の軽さながら10倍以上の強度をもちます。
日本企業3社が世界で6〜7割のシェアをもち、自動車や航空機の分野で採用されているようです。

登川


日本生まれの素材が軽量化、さらに地球温暖化に貢献しているというのは頼もしいですね。

北田


そうですね。近年では量産性やリサイクル性で有利な「炭素繊維強化熱可塑性プラスチック」、通称「CFRTP」の開発も加速しています。
世界市場規模予測を見てみるとCFRTPは特に自動車分野で飛躍的な成長が見込まれていますね。

登川


今後は鉄などの重い素材に代わって炭素繊維が使われる割合が大きくなっていくわけですね。

北田


そうですね。さらに今注目されているのが「SiC繊維」と呼ばれる「炭化ケイ素」を利用した素材で現在、航空機エンジンなどを手掛けるアメリカ大手企業で採用されています。
今のところ製造できるのは日本で2社しかありません。
ジェット機の納入機数の推移を見てみると2015年に過去最高を記録しました。
LCC・格安航空会社の成長などもあって、今後も大きな成長が予測されている事から「SiC素材」などの開発競争も激化するとみられています。

登川


開発で先行する日本企業の存在感がさらに大きくなることに期待したいですね。
それではここでセミナーのお知らせです。

北田


株式投資セミナー
6月6日 火曜日 
午後1時〜午後2時半

『株式市場の見通しと有望銘柄』をテーマに
野村證券投資情報部の田村勝彦がお話をさせて頂きます。

続いては野村で始める相続対策セミナー
6月16日 金曜日
午後2時〜午後3時半

『相続税・贈与税の動向』と
『上手に資産をのこすコツ』について
お話をさせて頂きます。
 
いずれも皆さま奮ってご参加ください。

登川


自動車や航空機の軽量化に貢献している日本発の素材についてお話を伺いました。
北田さんありがとうございました。

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