くらしと経済 〜2017年放送

9月1日(金)あえて「低機能化」で勝負!繊維業界の新たなトレンドに?

登川


こんにちは。登川二奈です。
私達の衣服に欠かせない『繊維素材』を巡り『高い機能』からあえて『そこそこ』のレベルに留める戦略が新たなトレンドになっているようです。
今日は繊維業界の最新事情について野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。
宜しくお願いします。

北田


宜しくお願いします。

登川


『そこそこ』のレベルとは意外ですが、開発技術は進化しているんですよね?

北田


もちろんです。『ゲリラ豪雨』と呼ばれる局地的な豪雨が多発しているので水を弾く撥水性や防水性など高い機能をもった繊維素材に関心が高まっています。
最近ではあるメーカーが植物の中でも撥水性の高い『イネ』の葉が水を弾く仕組みを取り入れた素材を開発しました。
葉の表面に無数の凹凸があり、水滴が乗っても接する面積が小さく、溝には空気層がある為、葉の上を転がるように落ちます。
このような動植物の特徴を製品づくりに活かす技術を「バイオミメティックス」と呼びます。

登川


新たな素材となると、その分コストも上がってしまうのではないでしょうか?

北田


そうです。高い機能を追求すると、当然コストも上がってしまいます。
そこで、メーカー側は耐水性をあえて低くする事でコストを下げる戦略を取りました。
つまり高機能を謳うよりも実益を優先したわけで、これまで技術力を前面に押し出したメーカーとしては今までにない展開だということです。

登川


なるほど。あえて「そこそこ」レベルに
とどめる事でコストを抑え、
広く使ってもらうという発想ですね。

北田


そのとおりです。あるメーカーでは新素材を開発する際、高い耐水性を抑える代わりに
通気性を従来の50倍に高めたそうです。
それにともない、伸縮性が高く着心地の良い生地を作る事ができました。
このようにあえて機能をおさえる
「低機能化」というビジネス戦略が繊維業界に拡大しつつあります。

登川


その戦略をあえて行うということは
大きな需要があるのでしょうね。

北田


はい。背景には、「アスレジャー」と呼ばれる、動きやすいヨガウェアやスニーカー等を
普段着に取り入れたスポーツ志向の
カジュアル衣料の人気があります。
数年前にアメリカでヨガ教室などに通う
女性を中心に人気が広がり、
日本でも流行しています。
その市場はアパレルやスポーツ業界だけにとどまらず、化粧品など多岐にわたります。

登川


国内市場はどのような状況でしょうか。

北田


国内でも「アスレジャー」など、スポーツ系カジュアルウェアを含む「ライフスタイルウェア」市場が伸びており、その規模は2017年には436億円に拡大する見込みです。

登川


繊維素材をめぐる業界の新たな動きに注目ですね。
ここでセミナーのお知らせです。

北田


第5回ハッピーライフセミナー
9月14日・木曜日
午後2時から午後3時半

元気に長生きするための漢方の知恵を紹介します。

北田


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登川


今日は繊維業界の新たなトレンドについて伺いました。
北田さんありがとうございました。

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