くらしと経済 〜2017年放送

9月29日(金)食の秋が到来!進化する日本の海産物「養殖」の現状

登川


こんにちは。登川二奈です。
サンマや戻りガツオなど秋の味覚が続々と旬を迎えますが、
『天然魚』と比べておいしさに引けを取らないとして『養殖もの』も当たり前に私達の食卓を彩るようになりました。
今日は日本の養殖の現状について野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

北田


宜しくお願いします。

登川


『養殖』というと中には天然ものより高い魚があると聞いたことがありますね。

北田


例えば『ブリ』は天然よりも養殖が人気で、高価な場合が多いようです。
世界的に見ると養殖の歴史は3000年以上も前にさかのぼるそうで、古代中国の書物『范蠡養魚経』(はんれいようぎょけい)にはコイの養殖に関する記述があったそうです。
日本では江戸時代にコイが養殖されていたという文献が残されていて、本格的な海での養殖は昭和に入ってからです。

登川


『養殖』の特徴はどんな点でしょうか?

北田


天然魚は旬が近づくと卸値が上がりますが、水揚げも増えるので値崩れしやすいという点があげられます。
一方、養殖魚は生産計画に基づいて出荷の量や時期を調整しているので価格変動が少ないのが特徴です。
船に乗って遠くに漁に出向く必要もなく安定的に出荷や経営が行える点は大きなメリットです。

登川


現在の生産量はどのくらいでしょうか?

北田


去年の漁業・養殖業の生産量は431.2万トン。
一番多いのが沖合等で漁を行う『海面漁業』で7割以上を占めています。
これに続くのが『タイ』や『ハマチ』、『カキ』や『海苔』等を育てる『海面養殖業』で103.2万トン、全体のおよそ24%を占めています。

登川


安定的な出荷ができるというお話しがありましたがそれを裏付けるデータはありますか?

北田


こちらをご覧ください。
農林水産大臣官房統計部の調べによると海面漁業の生産量が2007年から減っているのに対し海面養殖業はほとんど変わっていません。
この安定ぶりが養殖業の魅力だと思います。

登川


ところで養殖の世界では日々技術革新が進んでいるんですか?

北田


はい。例えば今年6月日本の水産会社が『マダコ』の完全養殖に成功したというニュースが話題を集めました。
完全養殖とは人工授精させた卵から育てた成魚を親として、その親同士から生まれた卵を孵化・生育する事です。
タコの養殖技術は今のところ確立されてなく、流通しているものは天然ものなので今後の展開が楽しみですね。

登川


いつでも美味しい水産物を食べられるように養殖技術のさらなる進化に期待したいと思います。
さて、ここでセミナーのお知らせです。

北田


株式投資セミナー
10月5日・木曜日
午後1時から午後2時半

「株式市場の見通しと有望銘柄」について
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講演させていただきます。

続いては
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10月19日・木曜日
午後2時から午後3時半

「家族みんながハッピーになるために
考えておきたいこと」をテーマに
セミナーを行います。
皆さま奮ってご参加ください。

登川


今日は日本の養殖の現状についてお話を伺いました。
北田さんありがとうございました。

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