夢はでっかい演出家の卵 新劇初演出
         〜ウチナー芝居若手の女優 金城志穂子さん〜

  郷土劇場ファンの皆さん、27日(月)夜7時の「はばたけ!南の群星」でウチナー芝居のかたわら新劇の演出家もめざす情熱女優、演出家の卵・金城さんを紹介しますので必見です。

  東京の舞台下術学院で洋楽を学びミュージカルやオペラ歌手を目指していた金城さんが、ウチナー芝居の道に入ったのは4年前のことです。ミュージカルを勉強し自分の表現方法を見つけたと思った金城さんですが、何か物足りない、たまたま帰省し父親の薦めで北村三郎さんが主宰する芝居塾「ばん」入塾したのがきっかけでした。「自分に足りないのはこれだ、ウチナーの文化、肝心」 だと。ウチナーンチュのアイデンティティに目覚めたのです。

 演劇の経験のある金城さんは、持ち前の感性でたちまち頭角を現していきました。短期間ながら多くのウチナー芝居の舞台を踏み、主役、脇役と何でもこなす女優に成長、映画「風音」では存在感を示し(北村三郎さん談)、琉球新報の特集記事では「沖縄芝居に新風を吹き込んだ女優」と賞賛されました。

 その金城さん、更にステップアップをめざして、新劇の演出をすることになり9月の公演に向けてけい古を開始しました。手がけるのは、太宰治の喜劇カチカチ山〜ほれた私が悪いのか〜。学生時代、初めてカチカチ山に出演し震えるような感動を覚えた作品で自分が将来演出するときは、これだと決めていたそうです。

 北村三郎さんは、金城さんについて「独り立ちして芝居がやっていける、将来が楽しみな女優」と期待。また演劇に対する考え方に共感、劇団58号線をいっしょに立ち上げた普久原明さんも「立ち方だけでなく演出もできる人、ウチナー芝居実験劇場の演出家の幸喜良秀さんが常々言っているよいうに東京の真似でなく沖縄の匂いのする新劇を演出してほしい」とアドバイスしています。

 その金城さん、最近発見された祖父の民謡のテープ起こしを家族で手がけています。
祖父とは故嘉手苅林昌さんなど一世を風靡した民謡歌手に島歌を教えた唄者です。金城さんも祖父のDNAを引き継いだのでしょう。洋楽、ウチナー芝居、新劇etc・・・
自分探しに飽くなき探求心を発揮している金城さんに注目です。

郷土劇場 > 2005-06-27