くらしと経済 〜2013年放送

2月8日(金)二酸化炭素を地下へ!日本がリードする注目の技術

(金城)
こんにちは。金城わか菜です。
地球温暖化を促進する二酸化炭素の排出削減策として、ある技術が注目されています。
今回は、その技術について、お話を野村證券那覇支店支店長の田辺稔さんに伺います。

(田辺)よろしくお願いします。

(金城)
田辺さん、早速ですが、二酸化炭素の排出削減策として、注目されている技術とはどんな技術ですか。

(田辺)
それは、「CCS」という技術です。当初は石炭やガスを効率よく取り出すための技術でしたが、
最近では、発電所や工場などの排出ガスから二酸化炭素を回収して地下へ埋める技術として注目されています。

(金城)
排出ガスからどのように二酸化炭素を取り出すんですか。

(田辺)
排出ガスには様々な成分が含まれていますが、そこから二酸化炭素を排出して高圧をかけ、液体と気体の性質を併せ持つ特殊な状態にして、地下水で満たされた帯水層に染みこませるという方式が一般的です。

(金城)
それは意外な技術ですね。

(田辺)
また、CCSを活用して北九州市は、クリーンな火力発電を目指す実験も進めています。

(金城)
それはどういった実験ですか。

(田辺)
石炭ガス化複合発電、いわゆる「IGCC」という方式で、従来のように粉にした石炭をボイラーで燃やし、その蒸気でタービンを回す他に、石炭をガスにしてガスタービンも回すことで効率をアップするものです。

(金城)
ちなみに、IGCCとCCSはどう関わっているんですか。

(田辺)
CCSには、ボイラーの排ガスから二酸化炭素を回収する「燃焼後回収」とそれ以前の段階で、石炭ガス化の際に出るガスから回収する「燃焼前回収」がありますが、IGCCでは燃焼前回収を用いることで効率よく、しかも純度の高い二酸化炭素が取り出せます。

(金城)
なるほど。ちなみに、本格的な実用化は進んでいるんですか。

(田辺)
IGCCについては、北九州の他、広島県などで大規模な実証実験が進められていますし、日本とオーストラリアが官民共同で、主に「酸素燃焼方式」という分離・回収方法を検証するプロジェクトも開始しています。

(金城)
二酸化炭素を分離・回収する方法はいろいろあるんですね。

(田辺)
今、お話した「酸素燃焼方式」は1973年に日本で発案された方式で、これまで日米欧の実験施設で試験が続けられてきました。

(金城)
日本が発案した方式が採用されていたのは驚きです。

(田辺)
二酸化炭素の分離・回収の技術に関しては日本が一歩先を行っており、実証実験を急いで一早く商業化を進めれば、海外に輸出できる重要な産業になるという見方もあります。

(金城)
競争が激しそうですが、是非、日本が牽引役になってほしいです。
ではここで、野村證券那覇支店からセミナーのお知らせです。

(田辺)

(金城)
ありがとうございました。

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