くらしと経済 〜2017年放送

12月1日(金)これからは船で通勤?「水路インフラ」が注目される理由

登川


こんにちは。登川二奈です。
東京では今、「水運」が盛んだった江戸時代の名残を残す「水路」を活用しようという取り組みが注目されているようです。
その最新動向について、野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

北田


宜しくお願いします。

登川


「水運」というと東京・浅草の「水上バス」などを想像しますが、歴史は古いんですね。

北田


そうなんです。
江戸城が入る以前の東京一帯は、一面湿地帯でした。そこで、水はけをよくするために多くの運河が掘られ、塩などの物資を運ぶための水運にも活用された歴史があります。
「数寄屋橋」や「三原橋」という風に、「橋」の名前が残っている場所が東京には多くありますが、これは水路が張り巡らされていた当時の名残です。

登川


なるほど。東京と水路には、歴史的に深い関わりがあったのですね。
こうした江戸の遺産といえる水路が、なぜ今注目されているのでしょうか?

北田


水路の数自体は、戦争や車中心の交通に変化したことで減少しましたが、残された水路には、「水路インフラ」として様々な分野で活用できる余地があるとして注目されています。

登川


どういった活用法が期待されているのでしょうか?

北田


例えば、「隅田川ルネサンス」と称して、隅田川に江戸時代当時のような賑わいを取り戻し、観光資源として活用しようと御覧のような取り組みが進められてきました。
さらに、東京都の「水路インフラ」は観光だけに限らず物流輸送のインフラとしても大きな役割を担えると期待されています。
「客(きゃく)貨(か)混載(こんさい)」という言葉をご存知ですか?

登川


いいえ、どういった意味なのでしょうか?

北田


客化混載とは、「旅行客を乗せた便で貨物も運ぶ」という物流方法の事をいいます。
今年8月に、宅配便大手と東京都・東京都公園協会が水上バスを利用して御覧のルートで実証実験を行いました。

登川


面白い取り組みですね。どういったメリットがあるのでしょうか?

北田


宅配便大手としては、自社のトラックを出さなくてもよいので経費削減、そしてCO2の排出削減につながる。
都としては、災害時の物資輸送をスムーズに行うルートの確保できますし、観光面でも、旅行客の荷物を預かる事で手ぶらで観光を楽しんでもらえる、といった風に双方に多くのメリットがあります。

登川


災害対策にも活用の余地があるとは驚きです。

北田


それだけにとどまらず、将来的には通勤手段としての活用も考えられそうです。
というのも、2015年、東京の水路を利用して船で客を運ぶサービスを目的とした会社が設立され、昨年からは、一部の乗降場でタクシーのような使い方が出来るサービスも展開されてるのです。
近い将来、水路を利用して船で通勤する光景が見られるかもしれません。

登川


観光や災害対策、そして新しい通勤手段として、「水路インフラ」にはまだまだ活用の余地がありそうですね。
それではここでセミナーのお知らせです。

北田


株式投資セミナー
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12月15日・金曜日
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皆様ふるってご参加ください。

登川


今日は東京で注目される「水路インフラ」についてお話を伺いました。
北田さんありがとうございました。

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