くらしと経済 〜2018年放送

11月30日(金)「一点もの」の魅力!今「アップサイクル」が新しい!

登川


こんにちは。登川二奈です。
世界的に問題となっている「大量廃棄」。
その解決策として「「アップサイクル」という取り組みが注目を集めています。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話しを伺います。宜しくお願いします。

北田


宜しくお願いします。

登川


最近、SNSでプラスチック乱用に反対する動画を見かけました。
世界的に「大量廃棄」に対する問題意識が高まっているように感じます。

北田


そうですね。
まだ食べられる食品が、賞味期限切れなどで大量に廃棄される「フードロス」問題や、飲食店におけるプラスチック廃棄物の問題など、大量に商品を捨てる事に対しての批判はここ数年強くなっています。
衣料品に関しても、先日ある高級ブランドがおよそ41億円分の売れ残り商品を、焼却処分していたことが発覚して、大きなバッシングを受けました。
こうした「大量廃棄」を無くしていこうと、いま、ある取り組みが注目されています。

登川


どういった取り組みなのでしょうか。

北田


「アップサイクル」という取り組みです。
皆さんが聞きなじみのある「リサイクル」は、廃棄物をいったん原材料のレベルに戻し、再資源化して元の製品とほぼ同等のものを作るという取り組みですが、それに対して「アップサイクル」は、廃棄物となったものを素材として活用して「より価値のあるもの」に生まれ変わらせる取り組みの事を言います。

登川


「価値のないものに新しい価値を与える」というイメージですね。

北田


その通りです。
例えば、米国のある衣料品ブランドは、捨てられるトラックのシートベルトなどをつかって、耐水性の高いバッグを作って人気ブランドになっています。
こうしたアップサイクル製品は、元素材がすでに中古のものですので、一つ一つの風合いが異なり、「一点モノ」の価値をもつ仕上がりになる事も注目されている理由の一つです。

登川


資源を再利用しているだけではなく、オシャレなアイテムになるのは嬉しいですね。他にはどういった「アップサイクル」の実践例がありますか?

北田


衣料品に関して言えば、あるアパレルグループでは、ブランドから売れ残った衣料品を買い取り、自社のデザインに仕立てて販売するセレクトショップを立ち上げました。
他にも、衣料品を作る過程で捨てられる生地の切れ端や糸で生活雑貨を作っているブランドもあります。

登川


衣料品以外にはどういった取り組みがありますか?

北田


学校で不要となった椅子や机などの廃材を、背広用ハンガーなどの日用品に加工して販売したり、古くなった羽毛を新品同様に再生するなどの取り組みが行われています。
これまで日本の消費者は、「新品志向」が強かったのですが、最近では中古品を売り買いする市場も拡大しており、資源を再活用していく「アップサイクル」はますます注目されていくと予想されます。

登川


環境にも優しく、なおかつ、オシャレでユニークな「アップサイクル」製品がどんどんでてくることに期待したいですね。
それではここでセミナーのお知らせです。

北田


「株式市場の見通しと有望銘柄」
12月6日 午後1時から2時半
講師は、野村証券株式会社 投資情報部
シニア・インベストメント・ストラテジスト
田村勝彦が担当します。

皆さま奮ってご応募ください。

登川


今日は、大量廃棄問題の解決につながる「アップサイクル」の可能性について、お話を伺いました。

北田さんありがとうございました。

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