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命守り学びを保障するために 感染対策尽くす学校現場

感染対策の一環で分散登校としていた那覇市の小学校は、14日から全校児童が登校しています。

子ども達の命を守り学びを保障するため学校現場はできる限りの対策を講じています。

きょうから全校児童の登校となった小禄(おろく)小学校。
子ども達はクラスメートとの久しぶりの再開を喜んでいます。

▽児童『やっぱり分散登校の場合だと会える人と会えない人がいるので、その時は会えない人は寂しかったんですけど、今回はみんなに会えるのでとても嬉しいです』『ちょっと怖いですけど、感染対策徹底してみんなと一緒に授業が出来れば良いなと思っています』

先月の爆発的な感染拡大を受け、那覇市の小学校は8月22日までだった夏休みを1週間延長。
更に1週間の臨時休校を経て今月6日から分散登校としていました。

一方、感染への不安から分散登校としていた10日までの間、延べ1900人余りの児童が登校を控えました。

6年生のクラスでは重症化のリスクを懸念する児童など4人がリモートで授業に参加しました。

▽登校を控えた児童『友達とかも皆学校にいるので本当は学校に行きたいのですが、少し心配なので今はリモートで受けています』
▽児童の母親『小さいころ肺炎で入院したこともある。アレルギー体質ということもあるので、万が一かかってしまったときに重症化してしまうのではないかという不安から、学校を休む、人混みに行かないという選択をしています』

県内の新規感染者は減少傾向にありますが、子ども達の感染が占める割合が高くなり、13日は初めて10歳未満が年代別で最も多くなりました。

▽小禄小学校・棚原綾乃教諭『もちろん学びをとめてはいけないという考えもあるんですけど、やはり私たち担任は命を預かっていますので。この状態で本当に学校再開して良かったのか、不安は消えないまま再開している感じですね』

学校で児童は毎朝検温シートを提出。
体育の授業では密にならないようグループに分かれ、エイサーは声を出さずに練習に励んでいました。

給食の時間は子ども達がマスクを外した状態でおしゃべりをしないよう、教養番組を見せるなど工夫しています。

▽小禄小学校・棚原綾乃教諭『(感染対策の)マニュアル通りには、どうにか頑張ってはいるんですけど、この中でやはり子どもたちはくっつきますし、おしゃべりもしますし、その中でコロナが広がってしまはないかという心配はあります』

子ども達の学びを保障するために出来る限りの感染対策を徹底する学校現場。

那覇市教育委員会によりますと、市内の公立小学校では今月7日から13日までに42人の児童の感染が確認されました。

このうち32人が家庭内の感染で、学校での感染事例は報告されていません。

子ども達をコロナから守るために、ウイルスを家庭に持ち込まない・持ち込ませないよう心掛けることが大切です。

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