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甦った阿吽の形 琉球王家の菩提寺・円覚寺の仁王像が復元される
沖縄戦で破壊された円覚寺の仁王像が6年にわたる復元事業の末去年完成し、17日に初めて報道陣に公開されました。
75年の歳月を経て甦ったのは琉球王家の菩提寺、円覚寺の仁王像です。
高さはおよそ2メートル50センチで(本体は2メートル10センチ)阿形が「ニオーブトゥキ(仏)」吽形が「マカーブトゥキ(仏)」と呼ばれていました。
仁王像は首里城の北側にある円覚寺の総門に立っていたとされ、室町時代の1490年代に大和の院派仏師(いんぱぶっし)によって作られたものと推定されています。
1492年~1494年戦後発見された13の部品と当時の姿を知る人からの聞き取りをもとに6年の調査・製作の期間を経て去年完成しました。
県立博物館・美術館田名真之館長『沖縄独自の世界があるけれども、例えば中国的だったりとか日本的だったりとか、そういうものを琉球が取り入れて、琉球の文化として育て上げたんだとわかってもらえるという意味で、仁王像の復元はとても大きい』
仁王像は来月19日に福岡県の九州国立博物館で一般公開され、沖縄での公開は来年秋以降を予定しています。
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