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新型コロナワクチン2回接種で9割近く発症予防 ワクチン有効性確認
県内でこれまでに新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人の割合は54.1%となっています。
新型コロナ対策にも関わるこのワクチンの有効性についてこれまで国内では研究が十分ではないとされてきましたが長崎大学などはこのほどワクチンを2回打つことで9割近い高い割合で発症が予防できたとする研究結果を報告しました。
長崎大学熱帯医学研究所を中心とする研究チームは今年7月から2カ月間、8都県10カ所の医療機関で新型コロナウイルス検査を受けた16歳から64歳までの890人のデータを解析しました。
その結果、ファイザー製かモデルナ製のワクチンを2回接種した人は一度も接種していない人に比べて86.8パーセント発症を予防する高い有効性が確認されたということです。
長崎大学熱帯医学研究所前田遥特任研究員「新型コロナワクチンの発症予防における有効性は確認できたが、ブレイクスルー感染は起こるのでワクチンの接種完了した方でも感染対策は必要であると考えられる。」
長崎大学熱帯医学研究所森本浩之輔教授「新しい変異株が出てきたときにワクチンの効果はどうか、今議論されているブースター接種と言われる3回目の接種の効果についても評価ができればいいと思っている。」
研究チームでは現在も研究を続けていて、接種からの時間経過やブースター接種などによりワクチンの有効性がどのように変動するか長期にわたってデータを蓄積・評価する事にしています。
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