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北大東島の海岸に”異変” 海底火山が原因

太平洋が広がる美しい海岸は「沖縄海」と呼ばれる北大東村で唯一の海水浴場です。

ところが先週、この海水浴場の光景が一変しました。

海を埋め尽くしているのは大量の「軽石」です。

住民も「聞いたことがない」と話す大量漂着には、遠く離れた小笠原諸島の海底火山が関わっていました。

北大東村の海岸には今月5日頃から軽石が漂着し始め、役場の職員が8日に撮影した映像では島で唯一の海水浴場が周辺の岩場まで一面軽石で覆われ波が打ち寄せるたびに上下に揺れています。

▽撮影した北大東村役場の大城勇太さん
「土日は家族連れで賑わっているところなんですけど、いつも海水浴をしている海が、プールになっているんですが見えないぐらい。近くで見ると石がたくさん浮いているという状況でした。」

海水浴場を埋め尽くす軽石はおよそ1000キロ離れた小笠原諸島の火山活動が関わっていました。

気象庁は今年8月に噴火活動が確認された小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で大量の軽石が漂流しているのが確認されていました。

その後、軽石は2か月近くかけて北大東村に流れ着いたものとみられます。

Q北大東村で聞いたことありますか?
▽撮影した北大東村役場の大城勇太さん
「いやないですね初めてです。たぶん一生体験できないんじゃないかなという体験でしたね」

役場によりますと超大型の台風18号の影響もありこの週末で大分流されていて、これまで日常生活に影響は出ていないということです。

気象庁も漂流する軽石は衛星画像で確認出来なくなっていることから今後、さらに流れ着く可能性は低いと見ています。

気象庁は2つ軽石の成分を比べて同じものか調べる事にしています。

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