公開日
軽石で漁船操業できず 離島結ぶフェリー欠航の恐れも
県内各地の海岸に大量の軽石が漂着している問題で、およそ6割の漁協が漁を見合わせていることがわかりました。
大量の軽石は10月中旬から本島北部を中心に流れ着き漁業や観光業など多方面に深刻な影響を及ぼしています。
嘉数圭人記者「こちらの漁港には軽石は漂着していませんが、沖合に出ると吸い込む恐れがあるとして漁を取りやめています。」
26日読谷村漁協に所属する漁船2隻が漁に出た際に細かくなった軽石を吸い込んでいた事がわかり、エンジンが故障する恐れがあるため全ての漁船の漁を見合わせました。
休漁中の漁師「(軽石は)沖に行けばありますから今週いっぱいはお休みですね。毎月入ってくるものがこないと生活も困るし。」
県漁連の聞き取りでは県内37の漁協のうちおよそ6割の漁協が漁を見合わせています。
一方、本島と周辺離島を結ぶ船舶にも影響が出ています。
嘉数記者「伊是名島と沖縄本島を結ぶあちらのフェリー、軽石で村民の足に影響が出ないか懸念されています。」
フェリーいぜな尚円では航行中にエンジンのフィルターに軽石が入り込み、通常は月に1回程度の点検を現在は1往復ごとに行い念入りに清掃しています。
玉城航機関員「(通常は)葉っぱとかしか入らないんですけど、今回は軽石が多いですね。(軽石が入りすぎると)冷却ができなくなって最終的にオーバーヒートします。ひどくなったら欠航せざるを得なくなると思います。」
フェリーは伊是名島と沖縄本島を結ぶ唯一の公共交通機関だけに住民生活への影響も懸念されます。
あわせて読みたい記事