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琉球スギ全滅…来年収穫のもずく生産にも影響 軽石漂着問題

漁業への被害が深刻さを増しています。大量の軽石が県内各地に流れついている問題で、うるま市では養殖の「琉球スギ」が全滅。来年収穫するもずくの生産にも影響が出ています。

うるま市の宮城島にある池味漁港では14日から大量の軽石が漂着し始め養殖されていた「琉球スギ」およそ500匹が全て死にました。関係者は琉球スギがエサと間違えて軽石を食べてしまったことや水質の悪化で酸欠になったことが原因とみていて被害額は300万円に上っています。

漁港では3日間かけて軽石の撤去作業が行われ、1トン袋およそ12袋分を回収しましたが海中にはいまも細かい軽石が漂っているということです。

全国一を誇るもずくの生産にも暗い影を落としています。浜比嘉島ではもずくを種付けした網6万枚を今月から漁場に張り始める予定でしたが、軽石が大量に海面を漂い続けているため作業の延期を余儀なくされています。

勝連漁業協同組合参事玉城謙栄さん「いま漁場に出す準備はできているんですけども漁場に出せない状況。これがずっと続くと生産量がかなり落ち込んでくるので心配しかないですよね先行き不安というか。」

勝連漁協ではすでに来年のもずくの生産量は例年よりもかなり少なくなると見込んでいます。このまま見過ごすわけもいかず一部の漁師たちが軽石の撤去作業を続けていますが、終わりが見えない状況に漁師たちは肩を落としています。

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