長かった営業制限がようやく解除 働く喜びをかみしめ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い今年4月から出された飲食店などに対する制限は昨日をもって約7カ月ぶりに解除され、社交飲食業からは安堵の声が聞かれました。
▽スナックMake・大山章子ママ1
「ほっとしたというか、やっともう長かったので」
宜野湾市普天間のスナック「Make」。県の独自措置による営業時間の短縮要請で緊急事態宣言が解除された先月も週3日、午後9時までの営業を余儀なくされました。
▽スナックMake大山章子ママ
時短がためにいらっしゃれないお客さんもいるわけですよ。(酒の提供が)8時とかはもうね、さすがに無理ですよね。厳しいですよ。これが解除になると、皆さん時間を作っていただいたり、ママ元気かと来てくれるのを考えると今からワクワクしてます」
感染が急拡大した今年4月、沖縄に初のまん延防止措置が適用されました。
その後も感染拡大に歯止めがかからず、今年5月に出された緊急事態宣言は5度も延長に。
9月末に宣言は解除されましたが、全国最悪の感染状況が続いたため沖縄県は独自の措置に切り替え、結果的に飲食店に対する制限は7か月に渡りました。
ようやくお客さんを迎えられる喜びは互いに支えあってきた観光業や飲食業の関係者も噛み締めています。
▽宜野湾市観光振興協会・高江洲義之事務局長
「観光の面でもそうですし、友達同士のお付き合いの中でそういった癒しとか、そういった休める場所っていうのもこういった社交的な場所が必要なので。そこは本当に嬉しいことですね」
ただ、感染が再拡大しないかや以前のように客足が戻るかなど多くの不安も残されています。
▽スナックMake大山章子ママ
「コロナがなくなったわけじゃない、ウイルスがなくなったわけじゃないっていうのはやっぱり肝に銘じて、リバウンドしちゃうと意味がないから、そこは頑張っていこうかなというところですね」
約半年ぶりに営業を再開するところもあります。那覇市久茂地の居酒屋「えん沖縄」は、緊急事態宣言が出されたことし5月23日からずっと休業していました。
▽えん沖縄・粟国勝則料理長
Q久しぶりの仕込みになりますかそうですね
「何か月ぶりだろうか」
これだけ長い休業この道30年以上の粟国勝則料理長にとっても初めて経験です。
「まだなんか慣れないというか、慣れるのにちょっと大変ですね。やることがなくて家にいても。やっと仕事ができて、楽しいです。良かったっていう感じです」
休業期間中、えん沖縄ではアクリル板の設置や店内の換気をよくする機械を導入するなど、この日の為にやれることは全てやってきました。
1日は以前からの常連など多くの予約が入っていて、久しぶりの営業に期待を膨らませています。
▽えん沖縄・伊藤兼介さん
「正直ちょっとブランクがあいていたので大丈夫かなと思っていた所はあったんですけど、(従業員を)見ていると頼もしいです、ばっちりだなって。みんなやる気満々だと思います。常連さんを始めお客様の顔を見られるというのは我々の商売冥利に尽きるなと感じます」
長かった自粛期間が終わり、飲食店の人達は働くことができる喜びをかみしめ、お客さんの笑顔のためにと意気込んでいます。
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