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ガイガー中将の鐘が米国から返還 76年前の沖縄戦の戦利品
76年ぶりに太平洋を越えて戻ってきました。沖縄戦のあと戦利品としてアメリカに持ち出され保管されていた釣り鐘が76年の時を経て返還されました。
仲宗根琢人記者「県立博物館・美術館に展示されているこちらの鐘、76年ぶりに沖縄に戻ってきたものなのです。」
釣り鐘を開封するところアメリカ・フロリダ州から届いた「釣り鐘」。1945年の沖縄戦のあと戦利品としてアメリカに運び出されていたものです。
鐘を持ち帰ったのは沖縄戦の終結時にアメリカ軍を指揮していたロイ・ガイガー中将です。
これまでガイガ―中将の孫のメラニーさんが釣り鐘を保管していましたが、文化財の返還に取り組む琉米歴史研究会の理事長喜舎場静夫さんが6年前から現地に出向くなどとしてメラニーさんと交渉し今回の返還が実現しました。
琉米歴史研究会喜舎場静夫理事長「(沖縄は)不幸なことがあったじゃないですか命、財産、文化失ったんですよね。現物がちゃんと目の前にあったらやっぱり違いますよ。将来の子どもたちに知ってほしい感じてほしい。」
小学生「沖縄のものが76年経っても残っていたことは良かったことだし、返還されたのはとても嬉しかった。」「この鐘のこととか詳しい内容を学校に帰って後輩にも伝えたい。」
76年ぶりに沖縄に返還された釣り鐘。造られた時期や戦前に置かれていた場所など詳しいことは分かっておらず県立博物館・美術館では今後、鐘の調査・研究を進めることにしています。
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