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軽石漂着 伊平屋・伊是名でフェリー欠航 住民に不安広がる 

沖縄県内の港や海岸に大量の軽石が漂着している問題で、漁業やフェリーの運航に支障が生じている港などが15か所に上っている事がわかりました。

今帰仁村の運天港ではきょう軽石が大量に漂着しているのが確認され伊平屋・伊是名と本島を結ぶフェリーが急遽、欠航となるなど島民生活に影響が出ています。

5日午後、名護市と今帰仁村に面した羽地内海を上空からヘリコプターから撮影すると、大量の軽石が押し寄せ船も軽石に囲まれているのが確認できました。

今帰仁村の運天港には大量の軽石が漂着した影響で沖縄本島と伊平屋島・伊是名島を結ぶフェリーの午前の便が欠航となりました。

▽伊是名村・奥間守副村長
「運天港の方がこういう状況だと連絡がいって欠航になったのかなと思います」

午後には伊平屋・伊是名島からそれぞれフェリーが出航しましたが軽石が押し寄せた運天港に入港することができず、伊平屋島のフェリーは本部港に行先を変更し、伊是名島のフェリーは引き返しました。

医療などのインフラが脆弱で生活物資も本島からの輸送に頼っていることから島の人達は不安を募らせています。

▽伊是名島の住民
「生活面でいえば食料品とか日用消耗品が来なくなるのでちょっと心配ですね。あとは急病が出たときに本島に出れないそういった心配もあります」

伊是名村では仲田港に軽石が押し寄せた影響で先月もフェリーが欠航しました。

伊平屋村と伊是名村はフェリーの運航について軽石の状況を見ながらその都度判断することにしていて、住民生活への影響が続かないか懸念されています。

県のまとめによりますと、県内では4日までに運天港を含め9カ所の港湾で離島と本島を結ぶフェリーの運航などに支障が出ているのが確認されています。

また、今月2日時点で県や市町村が管理する91の漁港のうち、軽石が漂着しているのは24か所に上り、このうち6カ所で漁業活動にまで支障が生じています。

ところで県は、先月、読谷村に漂着している軽石の成分を分析したところ、カドミウムや鉛などといった有害な金属の値は環境基準値以下だったと発表しました。

一方、漂着している全ての軽石が基準値以下とは判断できないとしていて、今後、他の地域に漂着した軽石についても国や市町村などと連携して分析に取り組むことにしています。

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