軽石漂着 八重瀬町の港川漁港にも 北部の離島フェリーまた欠航
県内各地に軽石が漂着している問題で、本島南部の漁港でも大量の軽石で漁に出られないなどの影響が出たほか離島を結ぶフェリーが再び欠航するなど、生活への影響が続いています。
八重瀬町にある港川漁港です。
▽嘉数圭人記者
「きのうまでほとんど軽石は確認されなかったということですが、きょうは軽石が多く船が出航できない状況です」
漁業関係者によりますと港川漁港では1週間ほど前から7日にかけてバケツ2杯分の軽石しか漂着していませんでした。
しかし、けさ漁港を確認したところ軽石が海面を覆う状態に一変していて、船が故障する恐れがあることから漁業者たちは漁を見合わせ、撤去作業に追われていました。
本部町の新里漁港には先月17日ごろから軽石が漂着し、半月に渡って漁に出られない状況が続いています。
7日は漁業関係者に地元の消防団、それに区民も加わりおよそ100人で漁港に流れ着いた軽石を撤去しました。
▽参加者は
「大変だな、船が出せないから。エンジンかけたらオーバーヒートするから、(漁師は)大分困っていると思う」
▽本部町新里区・與那嶺明区長
「またいつ押し寄せてくるか分からない。我々はもうどうしていいか、ある意味では無力感ですよ。でもやらないといけないので」
7日に2日ぶりにフェリーの運航を一部再開した今帰仁村の運天港では、8日に再び軽石が海面を覆い船が接岸できない状態となりました。
このため伊是名港を出発するフェリーは全便欠航。
伊平屋港を出発した船は目的地を本部港に変更しました。
▽船の利用者は
「ちょっと大変ですね。やっぱり(運天港と本部港では)距離があるので。時間がかかるのはきついです」
「不便ですが今のこの状況では仕方ないです。船を出して頂いただけでもありがたく思います」
潮の流れや風向きによって漂着を繰り返す軽石の影響が長期化し、生活への影響が続いています。
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