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「空白の時代」知る手掛かりに 沖縄・うるま市の洞穴で約1万年前の人骨発見

沖縄県うるま市の遺跡からおよそ1万年前の人骨が見つかりました。

県内ではこの年代の人骨はこれまで見つかっておらず、私たちの祖先を知る手がかりになると関係者が期待を寄せています。

今回見つかったのは一片の長さがおよそ10センチの頭の骨の一部で、特徴などから16歳から40歳までの女性と推定されるということです。

2014年度から2016年度に行われたうるま市藪地島の洞穴遺跡の発掘調査で、地表から70センチの1万年前から9千年前の地層から出土しました。

県内ではこれまでに2万3千年前の旧石器人と、6500年前の貝塚人の骨が発見されていますが、この間は人骨などが見つかっておらず「空白の時代」とされていました。

関係者は旧石器人と貝塚人とのつながりを知る手がかりになるのではないかと期待を寄せています。

▽うるま市教育委員会文化財課・横尾昌樹主任主事
「今まで空白の時代と言われていて沖縄の歴史に断絶した時代があった。ここに一石を投じるという物が見つかったというのは大変大きな意義があった」

1万年前の人骨はうるま市のあまわりパークで展示されるほか、県立博物館・美術館でも公開されます。

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