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燃えた琉球国王の椅子 王家の子孫が費用を負担し県に寄贈へ
火災で焼失した首里城の玉座について、琉球王家の「尚家」が復元の費用を負担し県に寄贈することになりました。
▽尚厚さん
「私が責任を持って費用を一切、私どもの負担で納めさせて頂く」
県庁で玉城知事と面談したのは琉球最後の国王・尚泰のひ孫にあたる尚厚さんです。
2019年の火災で焼失した国王の玉座は、平成の復元の際に尚家の門中「水魚会」が漆芸家の前田孝允さんに制作を依頼し、県に寄贈しました。
去年1月に亡くなった前田孝允さんは玉座の制作に強い意欲を示していたことを妻の栄さんが明かしました。
▽前田栄さん
「燃えてしまったのはしょうがない。でもこれを作り上げるのも自分たちの仕事。それを作って初めて県民が心穏やかになって落ち着く日が来るんだと思うと」
玉城知事は「申し入れに心から感謝したい」と応じました。
新たな玉座は前田孝允さんの図面をもとに、弟子が制作にあたる予定だということです。
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