軽石影響でガソリンの販売も制限 不安抱える伊是名村
伊是名村では島のライフラインである本島と島を結ぶフェリーの運航に支障をきたす状況が続き住民生活に影響を及ぼしています。現地を取材しました。
今帰仁村の運天港では軽石が流れ込んだり、沖に流されたりを繰り返し、フェリーを運航するかどうかは当日の朝に港の状態を見て判断しなければならない状況が続いています。
10日は軽石が沖に流されていたため通常通りの運航となりましたが、伊是名島を結ぶフェリーは今月5日・6日・8日と欠航が相次ぎ、島の人達の生活に大きな影響を及ぼしています。
▽上原麗夏記者
「こちら島唯一のガソリンスタンでは、フェリーが欠航しガソリンが搬入できずに販売を制限する事態となりました」
ガソリンスタンドでは最大で2万リットル保管できるタンクの在庫が一時、10分の一の2000リットルとなりました。
▽ガソリンスタンド店員
「在庫が足りない時にフェリーの欠航が相次いでしまって、当初は今月5日に入れる予定でしたが、船の欠航が続き在庫が枯渇するくらいに減ってしまった」
この事態を乗り切るためガソリンスタンドでは今月6日から1回の給油につき2000円分までの販売に制限しました。
▽島の住民
Q島内の移動は
「全部車ですね公共交通機関ないですから。すぐ終わるのであればそうでもないけど、1、2年続くというから気がかりです」
ガソリンの販売制限は今は解除されていますが、また同じような事態とならないか懸念されています。
生鮮食品や日用品を販売している商店でも一時、卵や野菜、肉などの生鮮食品が品薄となりました。
▽商店の店主
「本当にすっからかんでしたよ。卵も店頭になくて。惣菜も作っているので、かき集めでポーク卵作りました」
在庫がなくなっても軽石の影響で本島から商品が届かず思うように補充することができません。
「お店もそうですが、(病院で)透析している人たちも1週間に2、3回くらい足を運ぶ。コロナが落ち着いたかなと思ったら軽石が来て…」
人や物資を運ぶフェリーは島の人達にとって「ライフライン」です。
運航に支障が出る状況が続き住民は不安な日々を過ごしています。
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