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気象庁の地震関連情報を1秒で伝達 先端技術を導入し避難訓練

地震が発生した際に揺れが到達する前に避難メッセージを発信するシステムを活用した避難訓練が、名護市の真喜屋小学校で行われました。

1960年5月24日、南米チリ近海の地震で発生した津波が沖縄に押し寄せ現在の名護市、旧羽地村の真喜屋集落では3人が犠牲となり、真喜屋小学校も被害を受けました。

その真喜屋小学校で9日に行われた避難訓練。

子どもたちに机の下に隠れるよう呼びかけたのは授業で使用するため1人1台支給されているタブレット端末です。

活用されたのは浦添市の会社が構築したシステムで、気象庁が出す最初の情報がわずか1秒で表示されます。

地震に関する情報が即座に伝達されることから、揺れを感じる前に避難行動をとることができる可能性が高まるということです。

▽システムを開発したエーテック株式会社・堀内彰社長
「タブレットには避難行動を表す絵と文字が表示されて、それを見て生徒が机に隠れたりとか運動場に集合しますというメッセージを見て、避難行動に流れるように動くためにシステム化しています」

同時に校内放送でも知らせるため、運動場にいるなどしてタブレットを見ていない児童にも音声で避難を呼びかることができます。

訓練では1年生から6年生まで全校児童77人が小学校から700メートル先の高台に避難し、目標時間のおよそ半分の8分で全員の避難を完了することができました。

▽児童
「本当に津波が来たときは必死に逃げないといけないと思いました」
「きょうちゃんとできたことを本当に災害があったときに生かして、命を守ることができたらいいなと思いました」

いつ起こるかわからない自然災害から命を守るために、学校では今後も訓練を重ねることにしています。

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