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本部町渡久地港で軽石を撤去する実証実験開始
県内各地に影響が広がる軽石の問題についてです。15日本部町の渡久地港では流れ着いた軽石を水中ポンプを使って吸い取る実証実験が行われました。
本部町の渡久地港には今月8日から軽石が流れ着き、本島と水納島を結ぶフェリーが1週間ほど欠航するなど影響がでています。15日は、民間の企業など有志が協力し、海中の土砂や海水を吸うポンプを活用し海面に浮いた軽石を吸い取る実証実験に取り組みました。実験では吸い込み口を取り換えながら1時間でどのくらいの軽石を吸い込めるか確認しました。
▽極東建設福田吾一専務取締役『最低限の実験の成果はあったと思っています』『今日の実験の成果をもとに、吸い込み口をもう一度いちばん最適なやつを見つけたいと思います』
建設会社では今後も実験を重ねて実用化につなげていきたいと意気込んでいます。ところで、北部市町村会はきょう県に対し軽石の撤去作業や漁業や観光業への補償などを早急に行うよう求めました。北部地域では軽石の漂着により漁の自粛や、養殖されていた魚が大量に死んだほか、宿泊施設のキャンセルなど深刻な影響を及ぼしています。
▽北部市町村会當眞淳会長『やんばるの活性化など色んな部分にマイナスの要因が生まれてきますので市町村だけでは(対応)できません』『ぜひ県や国の支援をいただきたいという事でございます』
照屋副知事は近く県に対策本部を設置する方針を明らかにし、市町村からの要望を聞き取りながら対応していくとしています。
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