軽石 宮古島にも漂着 12月のソデイカ漁への影響懸念
県内の沿岸や漁港などに大量の軽石が漂着している問題で、おととい宮古島市にも漂着が確認されました。
来月から解禁となるソデイカ漁に影響する恐れもあり、漁業関係者からは不安の声が上がっています。
宮古島市によりますと、20日に東側の海岸や2か所の漁港に軽石が流れ着いているのが確認されました。
漁協が漁場を変更するよう呼びかけるなどすでに影響が出始めています。
▽伊良部漁業協同組合・伊良波宏紀組合長
「(南側の漁場に)軽石が帯状に見えるという事で、南の方にはあまり行かないでくれとお願いしていて。12月からソデイカ漁も始まりますのでソデイカ漁の場所も南にあるので、ソデイカ漁にも影響が出るかなと思っています。コロナの次に軽石問題で、ずっと漁にも行けないし魚も売れないし、まいった」
沖縄本島でも影響は続いています。
22日は本部港では軽石が大量に流れ着き、伊江島と沖縄本島を結ぶフェリーが午前9時から急遽欠航となりました。
▽フェリーの乗員
「(エンジンは)止めています。軽石を冷却水の海水ポンプが吸い込んで詰まって、圧力が低下してしまうからです」
Q予防のため?「予防のためにです」
本部港から出港する午後5時の便のみ運航を再開しましたが、今後も不安定な状況は続きます。
県によりますと今月18日の時点で県内の35の漁港に軽石が漂着し、このうち9つの漁港で漁業活動に支障が出ています。
また漁を自粛せざるを得ない漁船が県に登録されている漁船の半数にあたる1570隻に上るなど影響は深刻です。
こうした中、県は漁業関係者の収入の確保に繋げようと漁港周辺の海岸に漂着した軽石の回収を各漁協に委託する事を決めました。
海岸を清掃する環境省の事業を活用して行われ、漁港周辺の軽石を撤去することで漁船の運航への影響も低減させたいとしています。
国頭村の辺士名漁港と本部町の新里漁港で24日にも先行して始め今、後は各漁協にも拡大し業務の委託を進める方針です。
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