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”ハワイ捕虜”の苦難を辿る

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沖縄戦で捕虜となりハワイへ移送された県出身者について学ぶ歴史講座が那覇市の県立図書館で開かれました。

76年前の沖縄戦では3000人近い県出身の兵士がハワイへ移送され、最長で1年半の収容所生活を送りました。

講師を務めた日本学術振興会特別研究員の秋山かおりさんはハワイ移送の背景にアメリカの労働力不足があったと説明しました。


18歳でハワイに送られた渡口彦信さん(95)は戦争の勝利に沸く軍港での光景が忘れられないと語りました。

▽元ハワイ移送捕虜の渡口彦信さん
「凱旋する米兵士が(船から)降りて、音楽を鳴らして向こうは本当にお祝いムード、我々は捕虜でみじめな生活、一番みじめな思いでした」

会場ではハワイの収容所を歌った「ハワイPW節」も演奏され、参加者は県出身者が強いられた苦難に思いを巡らせていました。

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