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「静かな夜」求めて裁判闘争40年 第4次嘉手納爆音訴訟 あす提起
嘉手納基地周辺の住民がアメリカ軍機の夜間・早朝の飛行差し止めなどを求める「第4次嘉手納爆音訴訟」が28日に那覇地裁沖縄支部に提訴されます。
原告の数は過去最多の3万5000人以上に上ります。
嘉手納爆音訴訟は40年前の1982年に第1次訴訟が始まり、基地周辺の住民ら907人が原告団となってアメリカ軍機の飛行差し止めなどを求めました。
16年に渡る裁判の末、騒音被害の違法性が認められ司法は国に損害賠償を命じたものの、住民が強く訴える飛行の差し止めについては国がアメリカ軍の活動を規制する立場にないとする「第三者行為論」により棄却されました。
判決後も爆音に耐えられないと声をあげる住民が増え、2000年の第2次訴訟では5544人(提訴時)が、2012年の第3次訴訟は騒音訴訟としては過去最大規模の2万2058人(提訴時)が原告となりましたが、いずれも飛行差し止めの訴えは退けられました。
「静かな夜を返してほしい」という切実な声をあげる裁判闘争は今年で40年。
第4次訴訟では第1次訴訟の約40倍となる3万5566人が原告に名を連ねています。
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