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「静かな夜を」40年目の裁判闘争

嘉手納基地周辺の住民がアメリカ軍機の夜間・早朝の飛行差し止めなどを求める第4次嘉手納爆音訴訟が29日提訴されました。
全国の騒音訴訟で最多となる3万5000人余りが原告として名を連ねています。

第4次嘉手納爆音訴訟は全国の騒音訴訟で過去最多となる3万5566人が原告に名を連ね、29日午後1時に那覇地裁沖縄支部に提訴しました。

今回の訴訟では恩納村や宜野湾市などの住民も新たに加わり、午後7時から午前7時までの間アメリカ軍機の飛行差し止めを求めているほか、騒音で深刻な被害を受けていると原告1人当たり月額5万5000円の損害賠償を求めています。

嘉手納爆音訴訟は1982年に最初の裁判が始まり、第1次から第3次までいずれの裁判でも騒音被害の違法性が認められた一方、飛行の差し止めについてはアメリカ軍の活動に日本の主権が及ばないとする「第三者行為論」により退けられています。

▽第4次嘉手納基地爆音差止訴訟準備会・新川秀清会長
「私達は戦後70年の苦しみそして復帰50年のこういった苦しみを考えると、これをこえなければ沖縄はいつまでもこういう状態に放り込まれてしまいます。(子どもたちが)勉強に取り組みスポーツをしっかりやっていく世の中でありたい」

第1次訴訟から40年の歳月が流れる中、新たな裁判ではアメリカ軍とともに違法な騒音を放置し続けてきた国の責任を強く追及していくことにしています。

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