公開日

第6波「高齢者をいかに守るかが焦点」

沖縄県内の新型コロナだ6波は初めは若い世代が中心でしたが現在は幅広い年代へと広がっていて、医師は「医療提供体制を守るために重症化リスクの高い高齢者をいかにして守るかが最大の焦点だ」と訴えています。

まん延防止等重点措置の延長に伴い県が発表した対処方針には、できる限り高齢者向けのデイサービスなどの利用を控えるよう求めることが新たに盛り込まれました。

県内では今月6日からの1週間で感染が確認された60代以上の高齢者は全体の7%にあたる622人でしたが、今月20日からの1週間では感染者が1342人に増え、全体に占める割合も17%と高くなっています。

群星沖縄臨床研修センター所長の徳田安春医師は「去年の夏にデルタ株が流行した際はワクチンにより高齢者が一定程度守られていたと」話し、今回の第6波では状況が異なっていると指摘します。

▽群星沖縄臨床研修センター所長・徳田安春医師
「今回はワクチン接種して半年以上経過している状況で、こういう感染爆発と。今、最大の問題はこの(重症化)リスクの高い方々が大勢、集団でいらっしゃる高齢者施設ということになります。高齢者をいかに守るか、これが最大の焦点になっていると思います」

県内では29日時点で76の高齢者施設で感染が確認され、施設内で療養している高齢者の数は256人に上っています。

重症化リスクが高く入院も長期化するケースが多い高齢者の感染拡大は医療機関のひっ迫に直結します。

▽群星沖縄臨床センター所長・徳田安春医師
「高齢者施設で数十人単位のクラスターが起こって、その中から重症者が一気に発生すると、それだけで重点医療機関のベッドが埋まってしまう恐れがある。マンパワーが低下している中でそういう状況になると、かなり医療機関も厳しいという状況になります」

徳田医師は高齢者への感染拡大を防ぐことが医療提供体制を守ることに繋がると話し、県民一体となって高齢者を守る必要性を訴えています。

あわせて読みたい記事 ヤンバルクイナ

あなたへおすすめ! クマノミ 小 クマノミ 大きい